Live & Bar Caballero Club訪問記

5周年記念&ミニOFF会

BARマーリンへ行こう!!

 これは、オンラインTRPG魔獣戦線内のなりきりチャット「BARマーリン」の画像を提供してくださったCaballero Clubを来訪した記録です。
 まあ、洒落たBARで田舎モノの30代のオヤジと謎のヒットマンが酒を呑んだだけの記録でもあります。(笑)

1.理想と現実

 東京某所、雑居ビルの地下一階にその店はあった。
 選ばれたものしか入ることの許されない週末限定のバー
 カウンター席しかないが、マスターの趣味の良さがうかがえる落ちついた雰囲気の店内。
 それは、まさに大人の社交場と呼ぶに相応しい場所であった。
 その店こそ、世界を破滅に導く”魔獣”と戦う世界最強の能力者たち”円卓の騎士”が集う場所「BARマーリン」であった。


 ……という設定でした。ええ、そりゃもう、徹底的に。
 田舎ものの癖に、ハードボイルド風なものが好きな管理者にとって、洒落たショットバーってのは好きな場所です。

 ……いったことは数回しかなくても。

 ですから、魔獣戦線で、なりきりチャット(特定の人物になりきり会話するチャット形式)の場所として大人な雰囲気のショットバーにしたのも、当然の結果でした。
 当時のキャラの構成からも、その雰囲気は似合っていましたし。

 が

 しかし

 だが、しかし


 現在はその面影はありません。


 客層は低年齢化し。(外見上でいえば、10代後半から20代前半中心、上は30代、下は小学生)
 バカ騒ぎはあり
 バケツプリンは大量に食べられ
 バカップルは存在し
 バトルが時々あり、超常能力、現象が起きる人外魔境の場所となっているのが現状です(シクシク)

 というわけで、設定した時のBARの雰囲気を満喫、いや再確認するために、今回Caballero Clubへいったわけです。


2.Caballero Clubとの出会い

 そもそも、Caballero Clubをとの出会いは知ったのは、昨年(だと思う)
 BARマーリンのコンテンツに、バーの画像を載せたいなと思って探していた時でした。
 最初はフリーの画像を探していたのですが、いいものがなく、「なら、本当のバーの画像を借りればいい」ということに思い至り、いろいろなバーのHPを見ていたところ、この画像を発見したのです。
 それは、僕の理想通りの画像でした。
 さっそく、画像使用の許可をメールで送ったところ、快く承諾してくださり、コンテンツは完成したのですが、行けない距離ではないものの、名古屋は遠いし、お金はないし、というわけで、実際に行く事ができずにいたわけです。


3.いくぜ、ミニOFF会

 しかし、魔獣戦線で来年で5周年でもあることだし、一度行ってみようかな?との思いがふつふつ沸いてきた時、いいタイミングで全国を駆け巡るミッドさんから、名古屋へ来るとう話を聞き、しかも平日だということで、早速、ミニOFF会を設定しました。
 いや、週末のライブも捨てがたいのですが、静かなバーというのも捨てがたかったのです。
 まあ、平日ということもあって、他にメンバーが集まらず、7月9日22時(ミッドさんの名古屋到着時間)から23時30分(僕の終電の発車時間)までの30男二人組みによるささやかなミニOFF会となったわけです。

 
4.目指せ! 店へ

 待ち合わせ場所は、地下鉄 新栄町駅。
 待ち合わせの前、栄町の辺りをぶらぶらしていた所、迷子になりそうになりましたが、なんとか到着。
 改札口のほうで待っていると、ミッドさんの姿が、いやあ、目立つ人が待ち合わせの相手だと楽です。
 が、しかし、僕に気づかず、向かい側の改札口へ行く階段を降りようとするミッドさん。
「Midnight!」
 思わず、大声で叫び、ようやく気づくミッドさん。(恥ずかしかったのですが、周囲は別に気に留めた様子はありませんでした。)

「おや、痩せましたか? 全然気づきませんでした。」
 との弁、実際ダイエットの結果、6キロ減しているため、その場はうれしく聞いていたのですが、よく考えてみると、いつものチンピラ風ファッションにしていなかったからではと、自問自答。
 ……いや、さすがにあの格好でバーいくのは恥ずかしすぎます。
 さて、合流したら、さっそく店へと向かいます。
 といっても、場所は確認していません。
 HPで場所がわかりにくいという話でしたので、これもネタになるかなと思って実際、ぶっつけ本番でいってみたわけです。
 事前に、ちゃんとダウンロードした地図を見ながら、店の前の通りまで辿り着きます。
 ……斜めの道でなかったら、この時点で迷いそうになっていたのは、ここだけの話です。
 そして、ついにみつけました。HPにも書かれていた目印の「キャメロン」の看板
 確かに店がどこにあるかはまだ見当がつきませんが、この看板はよく目立ちます。
「この看板の近くらしいです。」
「じゃあ、これですかね」
 ミッドさんの指摘のとおり、いかにもそれっぽい入り口がありました。
 入ろうとして、ふと立ち止まります。
 どうも名前が違うような気がします。
 よく確認すると「GLIMOA」(うろ覚え)、全然違うじゃないか。



ここではありません


 さらにもう1箇所似たような場所があり、さらにスルーすると、ありましたCaballero Clubの看板が。



 みなさん、入る前にちゃんと店名は確認しましょう(普通はします)


5.ドライマティーニ

 店内へ入ると、世界が一変しました。
 カウンターに並べられているグラスに灯る炎が店内をセピア色に変え、店内に流れるジャズが落ちついた雰囲気を醸し出します。
 こういう雰囲気は憧れながらも、免疫がないので、少々気後れしながらも、カウンターに座ります。
 突然の見知らぬ来訪者に、マスターも少し驚いた様子でした。
 ライブのない平日、しかも、時間も割と早めなのに、見知らぬ顔、しかも一人は挙動不審(僕)とあっては仕方ありません(笑)
 ミッドさんは(自然な様子で)ビールを、僕は(恐る恐る)ドライマティーニを頼み、さらに二人ともマスターお勧めのパスタを頼みます。
「そういえば……」
 とミッドさんがマティーニに関する薀蓄話をはじめます。さすが、ミッドさんです。
 僕も話を合わせましたが、すみません、話しあわせれるのはマティーニだけです。他のカクテルはまったく知りません。
 そんな二人の話に相槌を打ちながら、マティーニをつくるマスター。
 ただでさえダンディーなお姿なのに、動作が洗練されています。
「取りあえず、店のレシピで作ってみました。」
 差し出されたマティーニを一口飲んでいます。
 美味い
 カクテルの頼める店だと、マティーニを頼むのですが、あまり美味しいと思ったことは実はありませんでした。
 美味しいと思ったのは、はじめてドライマティーニを頼んだ店だけ。
 その味が忘れれず、いつも頼むのですが、今、呑んだマティーニは、その時以来の美味しいマティーニでした。
 むろん、ジンベースのカクテル、アルコールもぐぐっときましたが(笑)


6.理想のバー

 一息ついたら、店内を見渡します。カウンター席からむかって右側にステージがあります。
 週末は、ここでライブが行われるわけですね。
 ライブに耳を傾けながら、カクテルを飲む。それもいい感じです。ぜひ、来てみたいです。……いつ、そんな機会ができるかは置いとくとして(笑)
 取りあえず、今日は静かで大人なバーを楽しみましょう。
 しかし、いい雰囲気です。
 テーブル席があることをのぞけば、(マスターも含めて)僕の想像していたBARマーリンです。




 そうです、こういう雰囲気にしたかったのです。
 でも、実際、現実は……
「ねえ、ミッドさん」
「はい?」
「こんなところで普通、バカ騒ぎしたり、バケツプリン頼んだりしませんよね」
「はい」(即答)
 …………
 泣いていいですか?


7、呑む呑む呑む(おもに僕が)

 ということで、野郎二人だけの楽しい(わびしい)OFF会です。
 マスターお勧めのトマトパスタに舌鼓をうちつつ、雑談します。
 ムードに反して、話していることは、魔獣戦線の話が7割はしめていましたが。
 二人とも一杯目が終わり、2杯目に
 ミッドさんは
「僕を見てオリジナルカクテルを」
 と当然といわんばかりに注文します。
 流石です。流石すぎます。ミッドさん。(笑)
 僕はついでにギムレットを頼みます。……「ついでに僕もオリジナルで」と頼む勇気はこれっぽちもありませんでした(笑)
 マスターが作ったミッドさんスペシャルなカクテルは「ラウンドガール」
 青色の凄く飲みやすいカクテルでした。
 この辺りでようやく、自分が昔、画像の許可をいただいたものだと説明し、店内での写真撮影も快く承諾してもらいました。
 前回といい、今回といい、本当にありがとうございます。
 その割に写真が少ないのは、すでに僕が酔っ払っていたせいです。(笑)
 ここぞとばかりに、ハイボールを注文し、止せばいいのにさらに一杯、と思って注文しようとして口が止まります。
 ……マティーニ、ギムレット、ハイボール、もう、思いつくカクテルがありません。(今、思い返すと、もう2、3知っていましたが、酔っ払った脳は反応していませんでした。)
「何かあっさりとしたカクテル下さい」
「わかりました。」
「すいませんね、カクテルの名前知らないんで」
「いいですよ、だいたい、どんなカクテルをいってさえいただければ」
 優しく慰めてくれるマスター。
 すいませんでした、田舎者なんで勘弁してください。
 いただいたカクテルは青色のリクエスト通りあっさりとしたカクテルでしたが、名前を聞くのを忘れてしまいました。
 途中でママさんもやってきたのですが、話をすると、僕のメールを読んだのは、ママさんのようでメールのことも覚えていてくれていました。
 当時、凄い不躾なメールだなと思いながら、駄目もとで送ったのですが、了承してくださって、感謝感謝です。
 ママさんともいろいろ話したかったのですが、残念ながら、終電まであとわずか。
 目の前のカクテルを飲み干し、噂のトイレへ向かいます。


8.これが噂のトイレ




 ドアをあけた瞬間、目を疑います。
 服がつるされ、洗面台がありますが、便器自体が見当たりません。
 足を踏み入れるとようやく右手の奥に便器がちらりと見えます。
 あまりにも場違いなように。
 便器がなかったら、普通の部屋です。
 というか、一見便器がみえないせいで、トイレと知らなければ、部屋と間違えるでしょう。
 実際、ミッドさんは騙され、手前で引き返し、マスターにトイレの場所を確認していました。
 あのミッドさんを騙す事に成功するとは、さすがは”噂”のトイレです。
 しかも、なぜか便器の前に、体重計が?
(これはする前に図らなければいけないのだろうか)
 思わず、そんなアホな事を思い浮かべたのは、ここだけの話です。


9.宴の終わり
 
 こうして約1時間半の楽しいミニOFF会は終了しました。
 今回は、平日ということで、本来の目玉であるライブ抜きでしたが、店自体の持つ雰囲気が、僕の理想のバー像そのものでしたので、ひじょうに楽しい時間を過ごすことができました。
 ライブも楽しそうですが、こういう落ちついた感じのバーなら、彼女を連れて、行きたいものです。
 僕は(カミさんに文字通り殺されますので無理ですが、独身の人にはお勧めです!
 今度はぜひ、週末にいってみたいものです。

 ……いつになるんだろう?


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