水無月コラム

 ここは、魔獣戦線に関して水無月冬弥がつらつらと思った事を書いていきます。
○発足の理由
 魔獣戦線をはじめた理由、それは単純に、子供が二人でき、コンベンションに行けなくなったことからである。
 もともと周囲にTRPGをやるものがいないため、流しのGM(しかもオリジナル)でやっていたのだが、さすがに子供が二人いるとおいそれと遊びにいけない。
 休日に子供と妻をおいて、一人遊び呆ける、そんな夫になりたくなかった。
 だが、TRPGはやりたい。
 その妥協案が、当時(1998年当時)ではまだ珍しかったチャットで行うTRPGであった。
 これなら、夜(当時はテレホーダイしか安価でネットができなかった)しかやらないため、家族は寝ている。
 翌日は結局、昼間は寝るが、何か起きれば、起きればいいことだし、ちょっとした買い物や遊びなら付き合える。
 ということでカミさんに相談したところ、快く了承してくれたので、魔獣戦線を作り出したのである。
 
○世界初のTRPG
 といっても、D&Dの話ではない、魔獣戦線の事である一応「世界初IRC専用TRPGルール」をうたっているのである。
 実際は、……どうなんだろ?
  少なくとも日本では初だと思うのだが。
 無論、その前からソードワールドなどがオンラインで遊ばれていたけど、オンラインの短所「オフラインより時間がかかる」事を考慮してのオリジナルルールはないと記憶している。
 だから、自分で作ったところもあるのだけど。
 ということで、きっと、多分、ぱっと見た範囲では、魔獣戦線は、世界初IRC専用TRPGルールである(と思う)
 まあ、だからどうしたという話であるが。
 
○ないないづくし
 魔獣戦線の世界設定、いろいろあるが、現在のようになるには始まってから1年間位たってからである。
 基本的な骨子はかわっていないものの、最初は何もなかった。
 いや、本当に何もなかった。
 聖騎士なんて制度がなかった。(1年たった時に思いついた)
 魔獣王なんていなかった。(キャンペーンがやりたくなった。)
 聖グレイル学園がなかった(これはチャットで自然とできたもの)
 4人娘もいなかった。(最初は黒服のエージェントであった。)
 それどころか、位階すら最初の段階ではなかったのだ。(初期の頃できたので、細かいことは覚えていない) 
 それが書いているうちに様々な意見や、僕の思いつきで今の形ができたのだ。
 これからも増えていくかもしれないが、さすがに5年もやると空きがあまりないような気はする。

○小説の書き始め
 最初は、小説といってもリプレイ風の小説であった。
 つまり、ほとんどなぞるだけである。
 それが今のように、骨子以外は大胆にかえるスタイルになったのは、はっきりいってしまえば、僕がそうしたかったからである。
 もともと、僕は、同人小説書き出身である。
 ゆえにリプレイ小説では、どうしても我慢できず、時間はかかるが小説を書き始めたのである。
 ……もっとも、おかげでなかなか完成しなかったりするのだが(苦笑)

○メンバー増大の謎
 今でこそ、人数割れしたら、その分、募集するといった大名経営している魔獣戦線だが、最初の頃は、セッションの参加者を揃えるだけでも大変だった。
 それに変化の兆しが現れたのが、開始してから半年たったほど、どんどん参加希望者が増えていった。冗談で、目標50人!といったら、本当に50人集まってしまった。
 なぜだろう?と考えてみたが、どうもコンスタンスにセッションをやっていたからのようである。
 まさしく継続は力なりだったんだろう。 

○魔獣戦線は弱小サイト
 魔獣戦線はオンラインTRPGとしては弱小サイトである。
 そんな事はない、と思われる方もあるかも知れないが、根拠はいっぱいある。
 メンバーの規模、セッションの比率、毎晩のチャットの人数
 どれをとっても、そこそこ名の知れているサイトと比べれば、各段の差で負けている。
 勝っているのはサイトのカウンターだけだが、うちは総合サイトなので、比較できない状態である。
 理由もちゃんとわかりきっているし、それに対する対策ははっきりいってない。
 こればっかりは、どうしようもないのだが、なんとなく悔しい
 だから、必死に追いつこうとあがいている。
 変な話だが、これが僕のモチベーションを高めている原因でもある。

○GMが一人のわけ
 イベントというミニイベントは開いているものの、魔獣本体は現在のところ、GMは僕しかやっていない。
 それはなぜか?
 理由は簡単、僕がGMしたいからである。
 魔獣戦線、みんなの意見を取り入れてはいるが、僕がGMをしたいというエゴで生まれたのだから当然といえば、当然な結論である。
 もっとも、忙しくなったら、考え直さなくてはならないかもしれないが。
 
○ 小さな世界
 弱小サイト疑惑でも書いたとおり、弱小サイトである。
 なぜか?
 それは、オンラインセッションというコミュニケーションサイトでありながら、僕の個人サイトとしての色合いが強いのである。
 僕が楽しみたいからサイトを開いている。
 そのために、GMが僕一人であり、セッションの参加回数がどうしても少なくなり、メンバーもそれほど募集できない状態となってしまっている。
 その代わり、普通ではきって捨ててしまうべき部分を、残している部分もある。
 特にキャラの固定、リアルと同じように時間が過ぎていくのは、あんまりないであろう。
 というか、手間がかかりすぎるのである。
 だが、そのほうがキャラ間の繋がりができ、いっそう楽しめるようになる。
 小さいからできる楽しみ、それが魔獣戦線のウリであると、信じたい。

○手を離れた世界
 僕の個人サイトの色合いが強いといっても、さすがに5年間もやっていると、メンバーにもキャラにも、それぞれ関係ができてきており、僕の手を離れてしまった展開を見せている部分もある。
 最近、あまりにも顕著になってきたため、いろいろ苦言を申し入れてきたが、ある意味、これは仕方がないことであり、セッション以外にキャラが活動できる場所を作り出した。
1999年当時から、こうなることは予測されていた。
 実際、こうなることを懸念してやめていったメンバーや、アクティブでは、なかったゆえに雰囲気についていけずやめてしまったメンバーもいるのだ。
 僕も個人で御すのは限界かなと思わないまでもない。
 だが、メンバーの誰かが楽しめても、僕自身が楽しめなければやっていくつもりはない。
 だから、がんばっていこうと思っている。

○ 高いハードル
 他のサイトよりも、ある意味濃く、質の高いプレイができるが、それだけにメンバーのみなさんも、他サイトみたいにただ遊ぶだけでは許されない部分が出来てしまっている。
 メンバー設定の提出などもその一環である。権利があれば義務が生じるのは仕方がないことなので、お互いに楽しめるよう、頑張ってもらいたいと思っている

○ 実は小説サイト
 ここ幻想遊戯は、ついに25万ヒットを達成したが、原動力は小説と批評である。その二つと比べると、TRPGコンテンツは少なかったりする。
 まあ、メンバーが固定されているので当然だったりするのであるが(笑)
 僕のつたない小説を読んでいただき、本当に感謝しています。

○ カウンター依存症
 今はだいぶ直ったが、一時期の僕はカウンター依存症であった。
 まあ、わかりやすい数字というのは目標となりやすく、僕は目標に向かって突進するタイプだから必然だったかもしれないが。
 おかげで経済のマーケティングも勉強し、それを気に経済ニュースが好きになったくらいである。
 今は多忙でそこまで手が回らないが、1度くらいは1日500ヒットはしてみたいものである。
 無謀だが、だから目標なのである(笑)

○ 今後の展望
 1に維持、2に維持、3、4も維持で、5に維持である。
 今まで異常に忙しい部署にいく予定は高く、かつ上の娘は、4月からは小学生である。
 現状維持も難しい。
 でも、自分が楽しく、そしてみんなが楽しめるように頑張りたいと思うので、ご声援、ご協力よろしくお願いします。
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