【魔獣】
DB-498 汚濁騎
【魔獣発現場所】
九州
【内容】
最近、恋人や夫婦などのカップルを狙った殺人が多発している。
そのものは、鎧をきているが、鎧の隙間から気持ち悪い黒色の煙のようなものが噴き出し、まとわりつき、その手にする剣は見ているだけで気持ち悪く不快な気分になる剣で猛毒が刃についているようだ。
聖石によって調査した結果、魔獣と認め、嫌悪するほど醜い騎士であることから汚濁騎と呼称する。
【連絡所】
教会
【キーワード】
愛 裏切り 想い
魔獣戦線とは
魔獣戦線は、現代日本を舞台に世界最強の能力者となって戦うテキセ専用現代異能バトルTRPGです。
ゲーム説明:http://majyusen.web.fc2.com/first_index.html
【参加者】
<皇帝>の騎士 礎篝【PL:篝】
https://w.atwiki.jp/majyusupo/pages/238.html
〈隠者の騎士〉野口さん 【PL:オレンジジュース100%】
https://w.atwiki.jp/majyusupo/pages/247.html
<世界>の騎士 桜内貴成 【PL:nosada】
https://w.atwiki.jp/majyusupo/pages/246.html
【GMより】
前回に引き続き、フレッシュな騎士です。
暗黒騎士っぽい相手にどう応じるのでしょうか?
ここは、オンラインでプレイするTRPG魔獣戦線の説明ページです。あなたも参加してみませんか?
【名 前】礎 篝(いしずえ かがり) 【位 階】皇帝 【生 年】2000 【性 別】男 【表の顔】高校生(バイト三昧) 【裏の顔】討魔士
【P L】篝 【データ】http://m...
【名 前】 野口さん 【位 階】 隠者 【生 年】 2005年 【性 別】 女 【表の顔】 ネリ女の学生(二年) 【裏の顔】 隠者 【P L】 オレンジジュース100% 【...
【名 前】桜内 貴成(さくらい たかなり) 【位 階】世界 【生 年】1990 【性 別】男 【表の顔】警備員 【裏の顔】探求者 【P L】nosada 【データ】ht...
*** 魔獣戦線 セッション ***
*** DB-498 汚濁騎 ***
***プロローグ***
何も
何も信じられない
愛も友情も
恋人も親友も
そして自分自身すらも
この世界は醜く穢れきっている
光なんてない
光なんてごまかしの幻想だ
だから
こんな世界なんて滅ぼしてやる。
***登 場 フ ェ イ ズ***
時間:45分[1シーン:15分]
目的:魔獣の事件の調査に向かう
***シーン 貴成***
「ときの内閣総理大臣の懐刀で、初代内閣総理大臣官房調査室長に1964年東京オリンピック組織委員会事務局次長……うちの創業者、改めて経歴を見返してみるとやっぱり只者じゃないよな」
貴成はタブレットの画面をスクロールさせながら独りごちる。
「うちと関連の深い組織を上げていくと、警察関係は当然として、外交筋や金融関係の結構深いところが出てくるわけだけれども……俺の活動、会社にバレてたりしない? 大丈夫?」
最近、”お仕事”関係で色々と改変をすることが多くなった貴成は今更どうにもならないことに少し不安を募らせていた。
「今回の本社異動、それが原因だったりとか……まぁ、そこはどうとでもなるか。うん」
そう言いながら貴成はゆっくりとクッションに倒れ込んだ。
「次の”お仕事”は九州で醜い騎士討伐、と……いかんな……急に眠気が……」
貴成は全身の力を抜いて目を閉じる。
目を開くと、そこには一面の桜が広がっていた。
「これは……桜の園!」
見覚えはあるが、身に覚えがない風景。
「となると……これは……!」
絶対に”あの人”がいるはずだ。
一瞬、視界が霞み、そしてすぐ、また像を結ぶ。
「やはり貴女でしたか……お久しぶりでございます」
”夢にまで見た”なんて言葉もくすむくらい待ちわびた、あの人(麗人の君)の姿だった。
『確かに、姿を見せるのは久しぶりでしたね。私の方は常に貴方の傍にいたので、久しぶりという感じがしなかったのですが』
コロコロと笑いながら”麗人の君”は答える
「やっぱり傍には居たんですね。姿を見せてくれれば良かったのに」
貴成はやれやれとため息をつきながら言う。
『そういうわけにもいかなかったのですよ。私は夢と現(うつつ)、複数の世界が重なり合った領域上にしか姿を表すことができないのです』
「今回は俺の夢の中で結界を強制発動させることによってその条件を強引にクリアさせたわけですか。しかし、その理屈だと普通の戦いのときに顔を出してくれても良かったのでは?」
『確かに、現実の世界でも、結界を展開すれば結界内は”複数の世界が重なり合った領域”となり得ますが……あの結界はまだ不完全なので”違う世界”としてカウントされないのですよ』
サラリと爆弾発言を曰う麗人の君
「な……あれで不完全……結構好き勝手やってきたと思ってたのですが……」
『まぁ、その話は別の機会に、ということで……今回は一言”おめでとう”と言いに来ただけなのです』
色々と煙に巻かれた気がするが、お祝いの言葉には応えないわけにはいかない。
「あー、本社異動の話ですか。それはありがとうございます」
『私も陰ながら色々と応援をした甲斐がありました』
「なんと、それは申し訳ない」
『いえいえ、他愛もないことでしたよ。貴方に対してパワハラじみた暴言を言っていた先輩が他所の拠点へ転勤になるようにさり気なく誘導したり、色目を使おうとする子たちと鉢合わせしないように調整していただけですから』
ほうほう……ん?
「それはちょっとやりすぎな気が……といういか、さっきの制約があるなか、よくそこまでできましたね。逆に吃驚ですよ」
あぁ、多分合コンの類の飲み会があるときに限って急に残業が入ってきてたの、これのせいだ……上司との飲み会がセッティングされているときはそうならなかったのを鑑みるに、この人、色々と社会のことわかってるなぁ……。
『いやいや、それほどでも……』
いや、褒めた覚えはないぞ、うん。
あ、でも、パワハラクソ野郎を飛ばしたのはグッジョブだ。そこは全力で感謝しなければ。
「それにしても、ここまで貴方にお世話になりっぱなしにも関わらず、俺は何も返せていない……」
『そんなことはありません。貴方は立派に戦っているではないですか』
「結果はイマイチですけどね」
『そこは回数を重ねるしかありません。今度も近いうちに戦いがあるのでしょう?』
「えぇ、舞台は九州のようです。故郷ですので地の利は少しはありそうですが……」
『不安ですか?』
「我々の命なんざ、いつだって刃先に乗っかっているようなもんだ、とわかってはいるつもりなんですがね」
『貴方なら、大丈夫ですよ。
零れた想いを掬い上げ、
湧き出た願いを束ね、
星を見失い落ち込む背中には寄り添い夜明けを囁く……
そんな貴方だからあの契約を交わしたのです。
それは盟約で、悦楽で、威力です』
麗人の君は優しく手を取り微笑みながら貴成にそう囁く。
「残念ながら、その契約は不完全でしてね……」
『あら、そんな筈は……!』
「貴方の名前を私はまだ知りません。これじゃ完全な契約とは言えないでしょう?」
貴成は麗人の君を見つめ返しながら言った。
『確かにそうですね。
私の名前は咲姫(サキ)と言います。
未来で貴方に振られる女の名前ですよ』
”麗人の君”改め咲姫はいたずらっぽい笑顔でそう言って消えていった。
***シーン 野口さん***
野口「今回も現れましたか。その魔獣に関する情報を後程お願いします。」
清水「了解です。前と同じく、教会の方で連絡が届きますので宜しくお願いします。」
通話が途切れる。
誰も居ない廊下の中でやり取りを済ませた後、修道服を身に纏ったその少女は、ただ足音を残して教会へ向かう。
***シーン 篝***
気が付けば、いつも僕はそこを彷徨っていた
歩けど歩けど景色の変わらない迷いの森
無数の鏡達が木々となり、僕の姿を歪に映していた。
ふと、歪んだ鏡(こころ)に映る私(きみ)が嘲笑う
僕は反射的に刃を・・・・
刃・・・を・・・・
「・・・なぁ」
僕は刃を振ることもなく私(きみ)に話しかけていた。
「きみは、何に嘲笑ってるんだ?」
言葉は森で反射し木霊となって戻ってくる。
「きみは、何を否定しようとしてるんだ?」
疑問は疑問で戻ってくる。
「きみは、何に怯えているんだ?」
まるで、誰かに言い聞かせようとしているかのように木霊する。
「きみは、何故人を肯定しようとするんだ?」
そして、それは一つの疑問へと導かれていく
「きみは、何故未来に手を伸ばしてるんだ?」
・・・答えは返ってこない。
返ってくる訳がない
だって、ここは僕の・・・そう、僕の。
「・・・鏡(こころ)の森(とい)なんだから」
ゆっくりと目を開く。
キラキラと揺れる眩しい木漏れ日と開けた視界の先にあるどこか騒々しい街。
・・・いつもの丘だ。
「うたた寝してたや」
溜息を一つしながら、ふと視界の端に光るものが入る。
ポケットから滑り落ちたのだろうかK-phoneが不在着信を告げていた。
「・・・・・・」
中身を確認し、操作する。
内容の予想は・・・選び抜けた。
なら、どうするか・・・うん、決定。
メールを一つ送り、あとは情報が送られてくるのを待つだけ。
「・・・・・・・これで良し」
ポケットにしまい、立ち上がる。
「・・・少しだけ前進、かな」
そう言って、いつものように丘を飛び降りた。
***邂 逅 フ ェ イ ズ***
時間:30分[シーン:なし]
目的:PCが集合し、最新情報の入手および今後の相談をする。
*** 連 絡 所 ***
連絡所行く人は宣言してください
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