ⅩⅩⅠ.<世界の>の騎士


別名:結界師
能力:結界
コメント
 
そは空間の王。
 望むべきものを招き、望まざるものを排除する支配者。
 弱きものに対しては盾となり、魔獣に対しては戒めとなりし力を操りしもの

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聖騎士(別項目)

守護者 安孫子安彦
魔眼 月島美冬

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活動中


甲斐 労斗(かい ろうと)

[位階] 世界
[生年] 2005年
[性別] 男 
[表の顔] 高校生(豊秋大学附属高校所属) 
[裏の顔] 隠者
[プレイヤー] とろいか

能力4:χ loss hand[結界]

 視界内で指定した点を中心に半径3mで球体状の結界を張り、その中の時間は自由に操ることが出来る。(但し、時間の逆行はできない。

能力3:リボルビングロス[気操術]

  未来の自分の力を前借りして現在の自分の身体能力を大幅に向上させることが出来る。(前借りは並行世界にいる自分の未来からも出来る) 

能力2:オーバーライト・ナレッジベース[知識]

 付箋をかざすと相手の知識が付箋に浮かび上がり、その付箋を張り付けることで自分や他人に定着させることも出来るが、3枚以上張ってしまうと思考がごちゃごちゃになりしばらく動けなくなる。 

能力1:クリティカル・ディストラクション[戦闘術]

 戦闘に関する知識があるので骨に響くような殴り方が出来る。 

詳細 

[性格]
 楽観的で自由人

[外見]
 髪の色:黒
 目の色:茶色
 身長:158
 体重:47.3
 
[装備]
 円卓の騎士一般装備
 

運命

 3年前、魔獣に家族を全員殺され、自分も殺されそうになったところにマクスウェルの悪魔が現れた。
 とっさに生きていくための力を求めたら、能力を与えてもらった代償として復讐心を取られてしまった。
 そのため、今円卓の騎士に所属しているのは自分が「魔獣に平和を脅かされている人々の役に立てれば」という生まれ持った良心から来ている。
 復讐心は取られようとも家族を失った悲しみは大きい。が、復讐心が無い分冷静に立ち回れるかあるいは...」 2021/09/12

六道 扇(ろくどう おうぎ)

[位階]  世界
[生年] 1998年5月19日
[性別] 女
[表の顔] 研究者
[裏の顔] 探究者
[プレイヤー]  鈴木悠真

能力4:反転する世界(ブラックオアホワイト)  [結界]

 一定の範囲に特殊な空間を作り出す。
 この空間に一度入ったら出ることはできない。
 この空間の中の事象を自由自在に反転させることが出来る。
 色や感覚を反転させるだけでなく、攻撃の進行方向や時間の流れも逆向きにすることも可能。
 この結界は六道が外に出ると内部のパワーバランスが崩れ強制的に内部が崩壊する。

能力3:理不尽な抑圧(アンチトラウビティティ)[現象使い]

 指定した一点に重力を加えることが出来る。
 この圧力は小突かれたレベルから建物を跡形もなく粉微塵にするレベルまで調整可能。
 またこの能力を反転させて指定した物に浮力を付与することも可能。

能力2:観察眼[知識]

 類まれなる観察眼で、相手の戦闘スタイルや魔術を模倣することができる。
 だが肉体能力や所持している術式が増える訳では無いので出来る事に限りはある。

能力1:死者への冒涜[死霊魔術]

 死んでいる人物や動物(死者)を条件つきで蘇らせて、どんな質問にも答えさせることが出来る。
 一応戦闘能力はあるが生きている時と比べて、かなり弱体化している。
 一度に蘇られせれる量に制限はない。

条件
・体の一部を所持していること。
・死者を蘇られせれる時間は30分。
・同じ人物や動物を連続して蘇られせることは出来ない。
・死者はもともと持っていた知識や情報さ引き継ぐが記憶は引き継いでいない。 

詳細 

[性格]
 好奇心旺盛で初めての物や経験には目がない。
 また、人や動物を実験体としか見ておらず(実力を認めたら人として接する)ことある事に色んな薬などを飲ませようとしてくる。
 人助けも気ままにするタイプだが一刻を争う時や周りのノリで手を貸して巻き込まれることがほとんど。

[外見]
 白色の長髪であまり髪の毛を整えないためアホ毛が目立つ。
 目の色は青色。
 身長170cm 体重51kg
 いつも真っ黒な服を着ている。
 
[装備]
 円卓の騎士一般装備
 メモ帳
 新しく作った薬
 ボイスレコーダー
 その他成人女性が所持していて違和感のないもの

運命

名門の六道家の次期当主だが家の方針と反りが合わず家を出た。
魔術の名門の六道家は人望というより力による支配で富をあつめていた。反対するものには固有の術式である「理不尽な抑圧」による拷問や、時には暗殺をすることにより敵を消していった。そうやって繁栄していこうとする六道家を見限り彼女は家を出た。
その後独自の研究を進めるために自分の研究所を開き、研究所の勧誘をしている所を逆に円卓の騎士に勧誘されて今に至る。2021/06/01

笹山 紅蘭(ささやま くらん)

[位階]  世界
[生年] 1997年7月23日
[性別] 女
[表の顔] 手芸教室教師
[裏の顔] 覚醒者
[プレイヤー] 

能力4:犠心結界(ぎしんけっかい [結界]

 自分を中心とした範囲内(半径10m)にいるモノを閉じ込める。味方であれば、
 攻撃力、魔力上昇を付与
 範囲内に思い浮かべている物がないか探索が出来る。
 また、自作の魔力の入った人形を範囲内のどこかに置くことで敵の俊敏度を低下させることができる。

能力3:紅妖弓魔(こうようきゅうま) [霊的物質]

 赤く光る弓矢を生成する。
 一回使用につき二本まで撃てる
 矢については、1000度以上の熱を放っている。 

能力2:想起幻花(そうきげんか) [幻影術]

 対象がこの世で一番恐怖しているまたは、大切にしているモノを見せる。

能力1:聖霊の加護 [霊的物質]

 聖霊の加護のついた腕輪を生成する。
 加護内容は、
 1.攻撃力上昇
 2.俊敏度上昇
 3.力の上昇
 4.精神の安定、向上
がランダムで付与される。

詳細 

[性格]
 基本味方の為に行動を行い、自分の為に動く事はほとんどない。
 積極性はある(味方の為になると思ったら)
 優しく柔らかい口調が印象的。

[外見]
 黒く腰まで伸びたストレートの髪
 黒目&たれ目
 身長168cm
 体重48g
 淡い赤のパーカー
 ダボダボのジーンズ

[装備]
 K-Phone
 身代わり人形
 キャッシュカード 
 裁縫道具
 人形

運命

手芸が好きで、普段から裁縫道具を持ち歩くほど。
表世界では貯めた貯金で手芸教室を開く。
普通に中学生時代は、
すごしていたが、高3の夏、二年前に
紅蘭の親友である
花崎 ミカが魔獣との戦いで亡くなった事を遺書を通して知る。遺書と同様に置いてあった魔石に触れ、能力に目覚める。
ミカの敵をとるために騎士になる。

遺書内容
親愛なる紅蘭へ
紅蘭がこれを読んでいるなら、私はもうこの世にはいないだろう。
フラッといなくなった私を探してここにもたどり着くだろうから。私は魔獣に殺された。
信じられない話だろうけど、それが事実だ。
紅蘭には私の変わりに魔獣を倒してほしい。
近くに置いてある紫の石に触れると私の能力の一部が使えるようになる。どうするかは、君次第だからゆっくり考えて。  
ミカより



桜内 貴成(さくらい たかなり)

[位階]  世界
[生年] 1990
[性別] 男
[表の顔]警備員 
[裏の顔]探求者
[プレイヤー] nosada
能力4:八重垣創る八重桜[結界]
八重桜の八重垣で囲まれた概念領域を作る。
領域内では常に桜の花弁が舞い続けている。
その花弁の正体は、志半ばで倒れた士(サムライ)たちの想いと「人の世よ永遠なれ」と願う人々の祈りを具現化させたもの。
舞い散る花弁は敵対するものを衰弱させ、味方となるものに力を与え続ける。
「儚き願いよ咲き誇れ」と同志たちの心情を代弁するかたちで能力を発動させる性質上、敵と認識した対象が人々を苦しめるような大罪を犯していればいるほど、領域内の効果は強まる。

なお、この領域内では下記のことが可能となる

1.貴成自身への力の自動回復機能の付与
一定時間毎に貴成の力が少しずつ回復する。

2.花弁を操っての攻撃・回復
→領域内に舞い散る花弁を自在に操ることができる。操った花弁には『敵対するものを衰弱させ、味方となるものに力を与え続ける』効果があるため、敵対するものに当たった場合はその箇所に対して鈍痛を発生させ、味方となるものに当たった場合は癒やしをもたらす。


3.花弁を束ねての武器等の生成
→ただし、機械仕掛け等のない単純なモノに限る。また、生成したモノは第三者が使用することも可能であるが、その場合、花弁の特徴である『敵対するものを衰弱させ、味方となるものに力を与え続ける』効果も持続しているため、使用時には常にその影響を受け続ける。また、生成物はかなり脆いため、3分程度しか形を維持できない。


4.花弁に触れた対象に対する精神感応
→感応の精度は花弁に触れた量と時間に比例する。
舞い散る花弁に一瞬触れる程度だと断片的な感情が分かる程度だが、1時間程度舞い散る花弁にさらされると考えていることがハッキリと分かる程度まで精度が上がる。
なお、経口摂取等でひとひらでも花弁が体内に取り込まれた場合、対象の考えていることがハッキリとわかるだけでなく、その対象が五感を通して感じたことも感じ取れるようになる。

5.領域内での瞬間移動
→花弁を目印にして瞬間移動ができる。なお、経口摂取等で取り込まれた花弁を目印にした場合、敵味方関わらず、その対象の死角が出現ポイントとなる。

6.花弁を介しての性質付与
→花弁に力を乗せることにより貴成の能力で発生する性質を付与させることができる。なお、この特殊仕様の花弁を経口摂取等で体内に取り込まれた場合はその対象自身が該当の能力を使用することができる。ただし、いずれの場合も効力は1枚の花弁に対して1度だけ。

7.『千歳(ちとせ)の徒(ともがら)』の使役および召喚(『能力3:あさきゆめみし君』との組み合わせ必須)
『能力2:はじまりの季節の誓い』の特性で取り込まれた『千歳(ちとせ)の徒(ともがら)』を使役および召喚ができる。
徒は、結界が存在している間しか姿を現せない、貴成の命令に縛られる、結界外への事象に物理的には干渉できない等の制約があるが、その制約さえ破らなければ結界の外でも幻影として存在することは可能。ただし、その幻影は退魔等の特殊な力を持つもの・徒との縁が深いものしか見ることができない。

現在確認されているモノは以下の通り
 1.春雷
  貴成の騎士デビュー戦『DB-492 蒼牙刃』で戦った牙城猛士(魔獣)の残留思念から再構築された徒。召喚されずと結界内の花弁を蒼く光らせて意思表示をする程度には好戦的。しかし、幻影として姿を現すことは殆ど無い。召喚される際は日本刀として召喚される(刃渡りは貴成と春雷双方の気分によって召喚の都度変わるが、たいていは3尺ほど)。
  得られる主な性質は『花弁の破邪性能向上』
  →蒼い稲妻が花弁(経口摂取されたものも含む)と春雷の間を互いに呼応するように常に飛び交うようになる。蒼い稲妻は貴成に敵対するものすべてを破壊していく。なお、味方に対しては邪を祓い傷を癒やす能力があり、破壊の影響は受けない。
 

 2.揺籃(ようらん)の影
 貴成が取り込んだ魔獣(DB-493糸顔姫、DB-497麗華騎、DB-498汚濁騎)たちの残留思念を再構築したもの
 2.1.紅影
  得られる主な性質は”湧き出し(吸い込み)”と”接続”。
   湧き出し(吸い込み):結界内であれば、花弁を目印としてモノの移動が可能となる。なお、応用として、離れた花弁に触れたものを任意の場所に出現させるという行為も可能である(吸い込み)
   接続:花弁を目印として対象同士を結びつけることにより”縁”を作ることができる。
   一度”縁”ができると、貴成がそのモノの場所を正確に捕捉できるようになる。
   また”湧き出し”と精神感応能力を組み合わせて精神感応による双方向通信が可能となる。
   なお、”縁”の発生は神・魔神クラスが行使する検知能力以上の精度で探索されない限り発見は不可能であり、”縁”を切るには”縁”を認識することが絶対条件である
  (裏を返すと、”縁”を認識さえできれば素手等で簡単に引きちぎることも可能)。

 2.2.白影
  得られる主な性質は”統合”と”分解”。
   統合・分解:結界内の”モノ”であれば概念であれ何であれ、何でも”切り貼り”ができる能力。
   この能力を応用すれば、敵を地面等に固定し行動を制限させるだけでなく、縮地(A地点からB地点の距離を極端に短くすること)や無限回廊(A地点からB地点の距離を極端に長くすること)なども実現可能となる。 
 2.3鬼影
  得られる主な性質は”反射”と”投影”
   反射:敵の攻撃を反射する障壁を形成する。なお、障壁の強度は込めるチカラの強さに依存する。
   投影:結界内にあるモノのレプリカを作り上げることができる。
   (レプリカ:外観やそのモノが引き起こす効果等はオリジナルと全く同じクオリティで再現されるが、耐久性が皆無(一度使用すると跡形もなく壊れる)の代物)

 
3.蒼炎水鏡
 貴成が取り込んだ魔獣(DB-499豪炎姫、DB-502骸装鬼、DB-503断座王)たちの残留思念を再構築したもの。
 3.1 蒼姫(そうき)
  得られる能力は”破邪再生の炎”
   敵対するモノは全て残らず灰にし、味方となるモノには再生をもたらす蒼い炎。
   無口に燃える静かな熱さは、この炎の強さでもある。
   とある術者が己の身を削り、心を燃やし尽くし、全てをかけても掴みたいと願った”愛しき夢”のなれの果て。
 3.2 水鏡(みずかがみ)
  得られる能力は”心眼”と”断罪”
  心眼:人智を超えた能力で敵意に反応し”先読み”をする。敵意を持った攻撃はまず当たらない。
  断罪:自らが掲げる義に従い、対象を断罪する。断罪の対象に対して、自分が傷つけられた場所と同じ場所に同じ深さの傷を負わせる(ただし、自傷は反映されない)。
  なお、この効果は原則として断罪対象が死亡するまで続く。
  また、この効果は1回の発動で1名しか対象として選ぶことができない。
  この世の理不尽さに抗った、偽りの守護者と王のなれの果て。


8.コードネーム:花篝(支援時のみ発動可能)
 支援専門技。
 支援する対象の征く道筋に沿って花弁を吹き荒れさせ桜の花道を作り、対象に破邪特性を付与する。
 なお、他の概念と組み合わせて発動させた場合、破邪特性付与以外の行動も組み合わせた状態でシングルアクションとみなして発動させることが可能である。
(例1:春雷+花篝=春雷花篝:雷撃+破邪特性付与)
(例2:紅影+花篝=紅影花篝:接続+破邪特性→ホーミング+破邪特性付与)
(例3:白影+花篝=白影花篝:縮地+破邪特性付与)etc.
(例4:揺籃+花篝=揺籃花篝:接続+投影(春雷:雷撃)+破邪特性付与(ただし、春雷が召喚されている場合に限る))


能力3:あさきゆめみし君[守護神]
『美しき時よ、永遠なれ』という人々の願いが”麗人の君”の姿として具現化したもの。
”麗人の君”は貴成に様々な力を与え続ける。

この能力を発動させると下記のことが可能となる。

1.対象を72時間以内の状態に戻す
→術理・世の理・その他万象をほぼ無視して任意の状態に復元させるため、壊れた物体等の復元、傷口の治癒等はもちろんのこと、魔術等の契約自体も”なかったこと”にできる。ただし、死者の蘇生は不可能。自身を対象に選択することは可能ではあるが、この能力を使用すること自体のコストを”なかったこと”にはできない。

2.契約した者の窮地の呼び声応え、召喚される
→契約を交わした者が窮地に陥った際、その者が貴成を呼べば、貴成がどんな場所にいようともその者のそばに貴成が召喚される。貴成は召喚される際、72時間以内の状態で最もベストコンディションの状態まで復元されて召喚される。
なお、この契約成立の条件は『同じ容器から取り分けたものを口にする』または『貴成の能力で生成された花弁を経口摂取等で体内に取り入れる』のいずれかが満たされた場合とし、1度の契約に対して効力は1回のみである。

3.相手に対して幻影を見せる
→対象にとって『最も幸福だった時間』を幻影で再現し、惑わせる。
 
能力2:真打 はじまりの季節の誓い[異形化]

 私たちは、生きるために、ときには自らのうちにある、無念を、義理を、けじめを。いくつもの心を殺しながら、何食わぬ笑顔を浮かべて、生きなければならないときがある。そんな、実生活の中で滅び去るしかなかったモノたちをせめてどこかで生かし続けたいと思うから、だから、誓うのです。置き去りにされた哀れな魂たちに、この誓いを捧げ続けるのですよ。」
人知れず密かに立てた誓いは
春に、少し不安そうに踏み出す背中を優しく押す風のように
夏に、汗流れる頬を撫でる風のように
秋に、惑うその手を握り導く風のように
冬に、こごえるその身を温める陽の光のように
未来へ花開く予感を残していく……

自身の幸運かと思われた様々な事象は、実は、実生活の中で滅び去るしかなかったモノたちの静かな応援のおかげであった。
暴れる剣先も、震える歌声も受け止めて、
私は私を再び創り上げる。
効果
・千歳の徒に身を委ねることにより、貴成自身が千歳の徒の能力を行使可能となる。
なお、これは能力4「八重垣創る八重桜」の結界外でも使用可能である。
・『能力4:八重垣作る八重桜』の結界内で『能力3:あさきゆめみし君』を発動させた後、貴成自身が戦闘不能にならずに結界内のモノ(魔獣・騎士・人問わず)の消滅を見届けることができた場合、その対象を『千歳(ちとせ)の徒(ともがら)』として取り込むことが可能である。ただし、貴成自身の能力に最適化された状態で取り込まれることになるため、その対象は元の性質から変質した状態(邪力が発動できない・桜や春などを連想させる効果になる等)で再現される。


能力1:士道心得[感情]
『覚悟という名の剣を掲げ 私は私を再び創り上げる
苦い風が吹いたのは心が揺らいだせい
うつろう暇なんて無い 走り出せ
何度傷ついても立ち上がる 
私はこの世界に生かされているから
自分に負けたくない 今この瞬間も
渡さない 離さない 信じる それが全て
切っ先に栄光よ止まれ』

  義を成すための自己暗示。
 『己の信ずる義を成すためならば、あらゆる手段を正当化してでも、障碍を打ち破らなければならない』
 という暗示を極限まで追求した果てに得た、リミッター外し技能。
 観察力・洞察力・直感・情報処理能力・身体能力・打たれ強さなど、あらゆる能力が大幅に底上げされるが、代わりに性格が攻撃的になり、行動や思考が過激なものになる。
 
 神風上等。この桜、散らせるものなら散らしてみやがれ……。

詳細 
[性格]
『受けた借りや恩はしっかり返す』『契約書は隅々までしっかりと読み込み、不明点があれば納得するまで追求する』程度には真面目。
 最近はそれに『戸締まり等で鍵を締めた場合は必ず指差呼称をする』という職業病まで加わっている。
 しかし、反面『現場の判断』『役得』等と言った主張でスタンドプレーに走ることも少なくない。
 本人は『トリックスター』を自称している。
 普段は穏やかで趣味は全体的にインドア・オタク派。
 なお『士道心得』を使用時は攻撃的な言葉遣いが目立つようになり、過激な行動を取りがちになる。

[外見]
・白髪交じりの黒髪オールバック
・銀縁眼鏡
・瞳の色は鳶色
・身長:175[cm]
・体重:49[kg]
・ダークスーツに黒短靴
 警備員というより、ホテルマンかインテリヤクザに間違われる
 
[装備]
 円卓の騎士一般装備
 
運命
 警備システムのメンテナンス要員として採用されて、夜討ち朝駆けの不規則なタイムスケジュールで働くこととなった貴成は、あっという間にストレスで身体を壊してしまう。もう働きたくないなー、と春の夜の帰り道、大量の酒瓶が入った買い物袋を片手に桜の木の下で花見酒をしていたところ、いつの間にか隣には”麗人の君”が座っていた。すでに酔っ払って正気を失っていた貴成は”麗人の君”へお酒を分け与え、勢いで身の上話を披露した。
 
「大学時代はですね、電気電子系学科に在籍して電子回路やセンサーの性能向上に関する研究をしていたんですよ。
 こういう研究をしていたら、たいていは電機メーカーとかに就職するのが定石なんですけどね、自分は落ちこぼれでそれも叶わずでして……そこで、それならどうせ定石から外れるなら憧れを少し叶えても良いんじゃないか、と思って今の会社に入ったわけですよ。中学時代に剣道二段取ってて良かったーってこのときばかりは思いましたねー。え、何に憧れていたのかって? 笑わないでくださいね……”サムライ”に憧れていたんですよ。あぁ、笑ったー!ヒドいですねー、笑わないでって言ったのに……まぁ、今は酔っ払っているからいいですよ。どうせ明日になったら忘れているでしょうし。ん、今の時代ならサムライなら警察じゃないかって? 確かにそうなんですけど、警察だとお国の命令は絶対遵守でしょ? 仕える相手、義を成す相手くらいは自分で選べる余地が欲しかったんですよ。そうなると、警察と近いことをやってるイメージの警備会社の方がいいかな、と思いましてね……今の会社を選んだ決め手は社訓に『武士の心』が入っていたからなんですよ。まぁ、今は”適性なかったかなー”ってくじけているところなんですけどね……」
 
 そこまで一気にしゃべって貴成は一息つき、そして、手に持った酒をあおった。
 赤の他人に喋りすぎた……と貴成は少し後悔した。
 こうやって失敗ばかり重ねてしまって……もう少し上手く立ち回れないものかなぁ、とぼんやりと考えつつ貴成は”麗人の君”の方へ首を向けてみると、”麗人の君”は透き通るような目でこちらをじっと見ていた。
 あぁ、どうしようもなく綺麗だ……と貴成が見惚れていると”麗人の君”が静かに口を開いてこう言った。

『あなたは充分頑張っています。
 誰がなんと言おうと、どんな形でも、区切りまでたどり着いているのなら、確かに頑張っているのです。
 痛みは正しく循環しなければなりません。
 痛みを受けたならば、その痛みを、独りで抱え込まずに誰かに受け止めてもらわねばならないのです。
 確かに、生きるために、ときには自らのうちにある、無念を、義理を、けじめを。いくつもの心を殺しながら、何食わぬ笑顔を浮かべて、生きなければならないときもあります。
 それでも、実生活の中で滅び去るしかなかった者達を、せめて観念の世界で生かし続けたいと思うなら、許さずさまよい続ける想いの救いの場で、置き去りにされた哀れな魂達に捧げることのできる想いも、この世には確かにあるのです』

 あぁ……自分が憧れていた姿はここにあったのか……
 貴成の視界が桜色に霞む。
 立派になりたかった……ただ、立派になりたかったんだ。
 やけに桜の花びらがそこらじゅうを舞い散っている。
 その中心で”麗人の君”は静かに続ける。

 『生者が、夜な夜な死者の夢に焦がれるように。
 死者もまた、生者の夢を見ているのです。
 ――冬と春の境目に、一瞬だけ、死者は蘇る
 このはじまりの季節に
 自分と、懐かしい人たちに報いるために
 共に手を取り合って歩んでいただけないでしょうか』

 一面の桜景色に静かに花開くように微笑む”麗人の君”
 桜色に霞むこの風景は明らかにこの世の風景ではない
 貴成は確かにもとから正気ではなかったが、
 正気であったとしても口にした言葉は決まっていた

「喜んで
はじまりの季節に誓いましょう」

 貴成は新しい酒瓶を開け、一口飲んだあと、”麗人の君”にもその酒瓶を差し出した。
 ”麗人の君”は微笑んでその酒瓶を受け取り、ゆっくりとその酒を口にした。

 貴成の記憶はそこで意識を手放した。
 目が覚めると見覚えがある天井が視界に入った。
 起き上がると”麗人の君”はどこにも見当たらず、
 枕元には見覚えのないキャッシュカードとスマホが置いてあった。
EV1 
 闇を裂き灯った激昂が渇望を照らす。

心染めた願いをそっとつぶやいたとき、
瞬くはあの日の誓い。


探していた、求め続けていた。
もうひとつの欠けていた鍵。

譲れない夢なら己にもきっとあると信じている。

――いつも誇れる私でいられるように。

高鳴るこの胸の奥深くに静かに情熱が灯る。

物語追いかける足跡が道になる。
蒼い嵐を斬り拓こう。

――生まれたてのヒカリで輝くために。


(EV1:加筆修正項目詳細)


1.『能力2:はじまりの季節の誓い』追記
→貴成自己分析という形で追記

2.上記1追記に伴う『能力4:八重垣作る八重桜』の修正
→『千歳(ちとせ)の徒(ともがら)』の概念追加による追記
→春雷についての概念追加

 ・千歳(ちとせ)の徒(ともがら)
 『生者が、夜な夜な死者の夢に焦がれるように
 死者もまた、生者の夢を見る』
 遠い記憶に隠された この想いはずっと繰り返す……
 これは冬と春の境目に、一瞬だけ蘇る――懐かしい人たちに報いるための
 死者の夢

 ・春雷
 『強く掲げた手のひらすり抜け、
 奈落に落としたあの日の誓い 
 再び登る宿命(さだめ)の舞台 
 たとえ悲劇に終わるとしても
 君と誓い合った言葉を 空に何度も繰り返す
 果て無く続く蒼に 今の自分が映るように
 はじまりの季節に新たな誓いを……!』

 煌めいたふたりの記憶は時の彼方に仕舞う。
 臆病な自分が歩けたのは 君と過ごした過去があるから。
 ふたりが離れていても、思い出は生き続ける。
 痛みを知る強さをここで手にしたから。
 またいつか出会えるように、枯れない桜に誓った。
 ――誓いを込めた花弁たち、霞む空に舞い上がれ。

3.『能力1:士道心得』の加筆修正
→自己暗示口上イメージ追加

19/06/23
EV2
――某日夜、桜の園にて

凛とした姿で佇む麗人の君。
桜舞う風景と相まって桜の園はより一層浮世離れした雰囲気を醸し出していた。

(これは咲姫が作った桜の園だな……確かにこれと比べられたら俺の”セカイ”は不完全と言わざるを得ない)

声を掛けるのもはばかられる雰囲気に見惚れていた貴成はぼんやりとそんなことを考えていた。
すると、咲姫の方がこちらの存在に気づいたらしい。

『浮世から何里あらうか八重桜』

微笑みながらそう投げかけてくる。
(『葉隠』のパロディか……)

「”白雲や只今花に尋ね合ひ”……でしたか?」

曖昧な記憶を頼りに応えた貴成に、咲姫はうなずく。

『それであってますよ。さすがです』

「たまたまですよ」

(読んでてよかった『葉隠』。まぁ、もうほとんど内容を忘れてしまっているのだけれども)

『さて、もっと貴方とは語り合いたいところですが、許されている時間も限りがあります』

「やはり制約があるわけですね」

それもそうだろう。これが通常運用で許されるなら、咲姫は今までも自由に姿を見せることができたはずなのだから。

『えぇ、今回は特約事項を適用させてこの空間を作っています』

特約事項、だと……。

「後学のために教えてもらえますか」

『首級をあげたことによる褒賞付与のための行使、ですよ。
あの日の契約は、盟約であり、悦楽であり、威力です。
貴方が不完全な”セカイ”しか作れない間接的な原因でもあるわけですが……それはまた別の機会に、ということで』

(なんだそれ、気になるな……まぁ、あの言い方だと今訊いても絶対に答えてはくれないだろうけど)

「なるほど……褒賞というのはどういったものです?」

『まぁ、実際にお見せした方が早いですね……』

咲姫はそう言うと貴成の目の前に近づいてきて、両手で貴成の右手を包み込むように握ってきた。
その瞬間、柔らかな桜光が包み込んだ両手の隙間から漏れる。
咲姫が両手を離すと、貴成の右薬指には指輪がつけられていた。
シンプルなデザインの指輪だが、どうやら青薔薇をモチーフにしているらしい。

『外観の通り”不可能を可能にする”という願いが込められた指輪です。異なる概念を結びつけ、一つの新たな概念を作り出すことが可能となります』

咲姫の説明を聞いても今ひとつピンとこない。

『ピンときていないようですね……実演してみますね』

そう言って、咲姫は誰も居ない空間を指し示す。

『”春雷花篝”』

凛とした声が虚空に響いた瞬間、指し示した先に花舞う花道が作られる。
そして、花弁の間を無数の蒼い稲妻がとめどなく駆けていた。

『千歳の徒であり、破邪の電撃を形成する”春雷”と援護専用技である”花篝”、本来は別々の概念であり、従来であれば言葉を紡いで組み合わせることでその概念を一から作り上げる必要がありましたが、これからはそれを詠唱抜きで概念の名前を唱えるだけで一手で出すことが可能となります』

なんだと……つまり……

『貴方には”ショートカットキーやマクロを使うように能力を行使できるようになった”と言ったほうが伝わりやすいですか?』

「よくわかる近代的な例えをありがとう。ただ、そうなると……」

『そうですね。使いこなすためには貴方自身がチカラを正確にラベリングしてモジュール化できることが必須となります』

……咲姫、やけに現代の概念を使いこなしてるな。

『契約によって貴方とつながっているのです。貴方が知っている概念はだいたい共有できますし、そもそも思考はほぼ全て筒抜けですよ……』

「なっ!」

マジか! 俺は咲姫の思考を全然読めないのに……チカラの練度を上げれば同じことができるようになるのかね……。

『それは無理ですよ。それをやるとなると、貴方は完全に人間を辞めることになりますから』

さっきから話のスケールがやけにデカい……というか、やはり咲姫は人間では無いのか……となると、神か精霊か?

『そこはご想像にお任せします、ということで♪』

そう言って咲姫は唇に指を当ててお茶目に笑う。

「というか、俺の思考を先読みして次々と話を進めるのは止めてくれ……話の進みが早すぎてちょっと疲れる」

『あらあら』

「あと、この指輪をつけていて解ったが”千歳の徒”が最適化されているな」

『えぇ、ついでに調整しておきましたよ。貴方に任せておくといつまで経っても春雷しか使おうとしないと思いましたから。試しに、召喚して確認してもらえますか?』

「そうだな、やってみよう」

「あゝ、征きては桜光 絢爛(けんらん)にして
繚乱(りょうらん)たるあらそめの刃濤(はとう)はこの世に義を顕わす

黎明の風は疾くゆきて混濁の闇を流し
東雲(しののめ)の空は紫紺にかすむ

滔々と桜香る九天は 
悲しきときの母ともなり
嬉しきときの友ともなる
幾俊英(いくしゅんえい)の揺籃(ようらん)ぞ

なればこそ
桜咲く季節に生まれ変わり
桜舞う季節に寂莫(じゃくまく)と乞う

青さ故に群れた私を笑いながら見送り給えと

高らう感情の旋律をもて
思いのまゝにいざや歌わんかな
我らが蓋世の歌――

――胸に徴(しるし)のその花は、
これぞ至誠の証なり!」

直後、貴成の胸に八重桜をかたどった徽章が現れる。
そして、目の前が桜光に霞み、花弁が空へと舞い上がったかと思うと、
そこに3人の徒(ともがら)が姿を表していた。
ひとりは少女で他のふたりは青年だろうか。
3人に共通しているのは胸元に青薔薇の花飾りをつけているところだ。

『名前はそれぞれ、少女の方は”紅影(べにかげ)”扱うチカラは”湧き出し(吸い込み)”と”接続”、青年ふたりのうち、片方が”鬼影”扱うチカラは”反射”と”投影”、もう片方が”白影”扱うチカラは”統合”と”分解”です。まぁ、もっとも、日頃はこの3人は一組として結界内の貴方の影に潜むことになるので、まとめて”揺籃(ようらん)の影”として扱っても支障はないでしょう』

「なるほど、あとで確認しておこう。ここまでしてもらって活用できなければ、色々と申し訳ないからな。」

『期待していますよ
……あぁ、そろそろ時間ですね。
では、最後に。
――桜はその全てを覚えている
激昂が情熱だったとき
呪縛が信仰だったとき
逃避が勇気だったとき
嫉妬が愛情だったとき
絶望が希望だったとき
傲慢が誇りだったとき
桜はあらそめの煌めきと共に覚えている――
お持ちなさい、貴方が望むそのヒカリを。
死がふたりを分かつまで、私は常に貴方と共に在ります。
決して忘れないでくださいね』

その言葉を最後に、咲姫と”揺籃の影”は舞い上がる花弁に紛れて姿を消した。

ただ独り桜の園に取り残された貴成。

じきに桜の園も消えて貴成自身もまた束の間の眠りにつくことになるだろう。

「”死がふたりを分かつまで”ね……じゃあ、コイツ(指輪)は左手薬指にしておくべきだったんじゃないか? まぁ、そもそも、こういうことをするのなら、配役が真逆だろうに……何もかもがあべこべだなぁ」

(『”左手”は貴方の方から私につけてさせてくださいね』とでも言いたいんだろうか……)

まさかな、と笑いながら、浮かんだ考えを即座に打ち消して、貴成は桜香る九天を見上げた。 

【能力変更】
1.『能力4.項目7.千歳の徒』追記
→揺籃の影についての概念追加

・揺籃の影
『あゝ、征きては桜光 絢爛(けんらん)にして
繚乱(りょうらん)たるあらそめの刃濤(はとう)はこの世に義を顕わす

黎明の風は疾くゆきて混濁の闇を流し
東雲(しののめ)の空は紫紺にかすむ

滔々と桜香る九天は 
悲しきときの母ともなり
嬉しきときの友ともなる
幾俊英(いくしゅんえい)の揺籃(ようらん)ぞ

なればこそ
桜咲く季節に生まれ変わり
桜舞う季節に寂莫(じゃくまく)と乞う

青さ故に群れた私を笑いながら見送り給えと

高らう感情の旋律をもて
思いのまゝにいざや歌わんかな
我らが蓋世の歌――

――胸に徴(しるし)のその花は、
これぞ至誠の証なり!』

2.『能力4.項目8.コードネーム:花篝』追記
・花篝
→花篝の概念追加
――桜はその全てを覚えている
激昂が情熱だったとき
呪縛が信仰だったとき
逃避が勇気だったとき
嫉妬が愛情だったとき
絶望が希望だったとき
傲慢が誇りだったとき
桜はあらそめの煌めきと共に覚えている――



19/10/14
EV3
――某日深夜、都内にて。
「なんか、嫌な予感がするな……」
眠らない街をふらりと歩きながら、貴成はひとりごちる。
ただの思い過ごしであればそれで良いのだけれども、どうにも無視できない。
「こういうのを虫の知らせと言うのだろうか?」
空を見上げてみると、星空が広がっている。
今宵は月が出ていないらしい。
しばらく歩き続けると、人気のない神社にたどり着いた。
時刻は日付が変わる直前、といったところか。
ふと、鳥居の方を見ると、和装姿の女性の姿が目に入った。
「闇夜の神社に佇む和装美人、か……確かに絵にはなるが、もはやホラーだな」
貴成は思わずそうつぶやく。
これは近づかない方が身のためだ。
あれは、絶対に危ない存在だ。
貴成の直感がしきりにそう告げている。
しかし、なぜだかあの女性が気になって仕方がない。
「……やっと、お会いできましたね」
そうこうしているうちに、女性から声をかけられてしまった。
「私はこの日を一日千秋の思いで待ち望んでいました」
好みどストライクの女性からそう言われると正直悪い気はしない。
しかし、それ以上に脳裏に響く”ヤバい”という感覚を無視できなくなっていく。
「……やはりこれでは”落ちない”ですか」
和装の女は目を伏せ首を横に振りながらそうつぶやく。
「そろそろ姿を現してはどうかしら”紫(ゆかり)”。そこにいるのでしょう?」
その声に応えるように、咲姫が姿を現す
「……こんな大がかりな呪いを使って私たちを誘い出すなんて、何を企んでいるのですか、玉藻」
咲姫の言葉に対して、玉藻と呼ばれた女は微笑みを浮かべながら、口を開く
「何の用かは、羽林 紫、貴女が一番ご存じではなくて?
貴女に奪われた”偽典 幽世”の残りを返していただきますわ」
「その要求に応えるわけにはいきません。玉藻がこれを使うと、また昔のように滅ぶ国が出てくることになります。
あと、私の名前は”咲姫”です。羽林 紫という名前はとうの昔に捨て去りましたので、悪しからず」
玉藻と名乗る女性の要求を断固として拒否する咲姫。
「あらあら。ここまで手ひどく飼い犬に手を噛まれるとは心外ですわね。国なんて、どのみち放っておいても滅ぶのですから気にしてても仕方ありませんわ。
あと、私も今は”浮橋 薫”と名乗っていますの。玉藻という名も気に入ってはいるのですけれども、どうにも悪いイメージがつきまとうようなので」
コロコロと笑いながら応える玉藻改め浮橋 薫。
「では、咲姫、ひとつお聞きしますわ。
貴女”霊刀 桜花”を出さなくてよろしいですの?
帝より賜った”聖刀 橘花”と”霊刀 桜花”を振るい、多彩な呪術で妖怪を倒した”暗部の武装巫女”と呼ばれた貴女らしくないではありませんこと?」
「貴女に”桜花”を抜くのは勿体なさすぎます。
そもそも、その”暗部の武装巫女”という肩書も貴女が私に勝手に色々と仕込んで積極的に広めた噂でしょう」
顔色を変えずに淡々と応える、咲姫。
「あら、大した余裕ですわね。
”橘花”を折ったのが私と言うのをお忘れのようね?」
遠まわしに”剣を抜け”と勧めている薫。
初出の情報が多すぎて、もはや意味がわからんな……。
貴成は必死に情報を分析し、状況を読もうとするが、どうやら単純に事が済む問題ではないらしい。
そして、基本戦略として先手必勝の有効性を理解しつつも敢えて専守防衛によって得られる大義名分の利の方を取るスタンスである貴成にとって、現在の状況は”剣を抜ける”状況ではない。
「私も野蛮なことはしたくなかったのですけど……仕方ありませんわ。
”偽典 幽世”よ。応えなさい」
薫の言葉を合図に、地面からわらわらと人影が浮かぶ。
鎧武者、僧侶、巫女、十二単姿の姫……男女、大人子供、衣装の時代設定もバラバラな人間が無数に出現した。
ただし、どの人間にも”生気”がない。おそらく屍だろう。
これはもう動くしかないな。
「義なる者の守護者を我は願い奉る 我は邪悪なるものを打ち破るものなり!」
突如舞い上がる無数の桜の花びら。
それを合図に現れる桜の園。
あたり一面に出現していた人影は姿を消していた。
「なるほど……貴方の能力、独特の力ではありますが……ベースに咲姫の力が使われているようですわね」
「桜……幽世……そして、この状況……あらあら」
「貴方、ひとつよろしいですか?」
今まで貴成の存在を放置していた薫が、突然、貴成に対して関心を示し始める。
「貴方の苗字、”桜内”というのでしょう?」
貴成は目を見開く。薫に名前を教えた覚えはない。
「図星のようですわね。咲姫、貴女”桜花”を”抜かない”のではなく”抜けない”のでしょう?
”偽典 幽世”と”桜花”、そして”橘花の残骸”を核にして、この男を”創り”ましたわね?」
「何のことかしら」
「とぼけても無駄ですわよ。この結界の術式、ほぼ完全に”偽典 幽世”の術式と同じですわ。
モチーフが桜になっているのは”桜花”の影響が色濃く出たせいですわね。加えて、敵対する概念に対抗するように力が増す、という特性も”桜花”そのものですわ。概念ごと事象を切り伏せるのは”橘花”の特性そのものですわね」
「壮大な仮説をご苦労様です、浮橋 薫。勘違いしているところ悪いのですが、私は貴成に対して”力を貸している”だけですよ」
「そういう体裁を整えないと、この男自身が壮絶な最期を迎えて存在自体が消滅してしまいますものね。
オーナーは咲姫で、行使者は別の者、オーナーはこの術式の恩恵を直接受け取らず、行使による代償を全て肩代わりする代わりに、行使により跳ね返る代償を軽減する……まぁ、もっとも、そこまで保険を掛けたにも関わらず、ずいぶんと大きな代償を支払うはめになっているようですわね」
薫の言葉に対して、咲姫は何も答えない。
「まぁ、いいですわ。やることは決まりました……桜内 貴成、貴方を”壊します”」
その言葉を合図に貴成は薫に向かって花弁の波濤をぶつけていく。
「……効いていない、だと」
本来ならば、国を亡ぼすほどの大罪人であれば、効かないはずはない。
「無駄ですわよ。”偽典 幽世”が術式のベースの一つと判っているのならば、対策はたやすいですわ」
「手短に終わらせますわね……」
『魔女である私が魔女の存在を告発します……』
そう言って、薫は咲姫を指さす。
『最終勅令 セイラム・ナイトメア』
直後、薫と咲姫は大量の血を吐き崩れ落ちる。
桜は散り、桜の園は消滅した。
「咲姫!」
貴成は咲姫のもとへ駆け寄ろうとするが、
「身体が……」
立った状態のまま指ひとつ動かすことができなかった。
「無駄……です、わ……」
そう言いながら、薫は立ち上がる。
「”セイラム・ナイトメア”は私自身の力を封印して、その代償を受ける……代わりに、指名した者に対しても私が術の発動までに受けた制裁やダメージを全て無条件に受けさせる……という、代物です……もの」
貴成に近づきながら、薫はさらに続ける
「私は今”偽典 幽世”の大半とその他いくつかの力を同時に封印しました。そして、私が受けるはずであった貴方が放った花弁の波濤の威力は”そのまま”咲姫の方へ流れて……ます、わ。……対して、私はその攻撃を相殺している。同じ条件の制裁を受けた場合……封印される力の数は同じでも、受けるダメージは咲姫の方が相殺できなかった分、大きい……ですわ」
これは本格的にまずい……。
早く咲姫を連れてこの場を離れなければ……。
これは”転進”だ!
「そうだ……『私は私を再び創り上げる』」
「ここまでやっても、まだあがきますか……しぶといですわね」
のろのろと動く貴成を、薫はゆらりと体を動かし歩きながら追いかける。
「まだ終わりには早いからな……」
そう強がるものの、貴成の体はすでに”動いている方がおかしい”状態である。
あらゆる枷を力技でねじ伏せていた。
とてもまともに戦える状態ではない。
「いいえ……ここで、終わり、ですわ……」
いつの間にか、薫の手には日本刀が握られていた。
白刃が貴成の背中を襲う。
(もはやこれまでか……)
さすがの貴成も諦めかけたそのとき、
(『ワガミハナンジノモトニ、ナンジノメイウンハワガケンニ……
コノイ、コノコトワリノモトニムスンダチカイニコタエヨ!』)
脳裏に言葉が響くと同時に、貴成の胸を蒼い光が貫いた。
貫いた蒼い光は、背中の白刃をも弾いていった。
「また、妙なモノが現れましたわね……名乗りなさい」
瞳の奥に煌めく蒼を睨みつけながら、薫は問いかける。
貴成の姿をした何者かは、静かに口を開いた。
「盟約に従い参上した。主に害をなす者を切り伏せるため、同胞を従え、助太刀いたす。
春雷、推して参る……」
手には蒼く煌めく刀、足元には蠢く影。
「この男自身の眷属ということですの……!」
状況を正確に把握した薫は、それからの行動は迅速だった。
「今回はここまでのようですわね。
その者、主たちに伝えなさい。
”偽典 幽世”はまたいずれ回収に来る、とね」
自らにかけた封印を解いた薫は、そう言い捨てて姿を消した。
「……春雷たち、助かった。ありがとう」
千歳の徒たちの姿はもうないようだ。
「あとは……」
貴成は倒れている咲姫のもとへゆっくりと歩み寄る。
「咲姫、大丈夫か……?」
みたところ、息は落ち着いてはいるようだが、念のため、声をかける。
不思議と咲姫に外傷は一切無い。
「呪いは解けていますから、楽にはなりました……もう大丈夫そうです」
咲姫はいつの間にか取り出した手ぬぐいで汚れを綺麗にふき取りながら答えた。
「……信じられないと思うかもしれませんが……隠しているつもりはなかったのです」
唐突に、咲姫が話を始めようとする。
「待ってくれ。それについては今は気にしない。
多分、今の俺に言っても理解できないから、言っていなかったんだろ?
なら、問題はない」
貴成は、基本的に咲姫がやることを全面的に信用している。
むしろ、裏切られても仕方ないとまで思っている。
「……そう言っていただけると助かります」
咲姫は静かに答えた。
「まぁ、これからもやることは変わらないんだろう?
なら、それで良い。
この問題は咲姫の判断でタイミングを見計らって対処してくれ」
「わかりました。では、そうさせていただきます」
「ぜひ、そうしてくれ。
もう夜も遅い。早いところ帰って休もう」
そう言って、貴成たちは帰路についた。



能力4の追記、能力2の内容変更

 【能力2】の元データ
はじまりの季節の誓い[幸運]
 私たちは、生きるために、ときには自らのうちにある、無念を、義理を、けじめを。いくつもの心を殺しながら、何食わぬ笑顔を浮かべて、生きなければならないときがある。そんな、実生活の中で滅び去るしかなかったモノたちをせめてどこかで生かし続けたいと思うから、だから、誓うのです。置き去りにされた哀れな魂たちに、この誓いを捧げ続けるのですよ。」

人知れず密かに立てた誓いは

春に、少し不安そうに踏み出す背中を優しく押す風のように
夏に、汗流れる頬を撫でる風のように
秋に、惑うその手を握り導く風のように
冬に、こごえるその身を温める陽の光のように

未来へ花開く予感を残していく……

この能力単体で考えたとき、得られる効力は『ちょっと運が良くなるおまじない』程度のものでしかない。
ただし『能力4:八重垣作る八重桜』の結界内で『能力3:あさきゆめみし君』を発動させた後、貴成自身が戦闘不能にならずに結界内のモノ(魔獣・騎士・人問わず)の消滅を見届けることができた場合、その対象を『千歳(ちとせ)の徒(ともがら)』として取り込むことが可能であるようだ。ただし、貴成自身の能力に最適化された状態で取り込まれることになるため、その対象は元の性質から変質した状態(邪力が発動できない・桜や春などを連想させる効果になる等)で再現される模様。

20/06/14


ジャン・アヌイ(Jean Marie Lucien Pierre Anouilh)通称:ピエール

基本 位階] 世界
[生年] 1404年
[性別] 男
[表の顔] 多国籍巨大企業代表&ゲームデザイナー
[裏の顔] 探究者
能力4:lol 【Load of Lord】 [結界 ]
 [内容]  あらゆる存在が持つ"世界"への記録にアクセスし、その状態を過去のそれに戻したり、その際に情報の書き換えを行うことも出来る。
 ジャン自身もこの能力で永劫の時を生き、また膨大な知識や人の限界をはるかに超えた肉体能力を獲得した。
 対象の存在を、その構成される以前の状態まで巻き戻し、消滅させるといった使い方も可能
 この能力でジャンは、あらゆる知的生命体の後天的な疾病、傷害、故障すら治してしまう闇の治療師"青髭"として裏の名声を得ているが彼に治療を依頼する見返りには、達成困難な試練(ゲーム)のクリアを要求されるという

能力3:煙る鏡[霊的物質 ]
 [内容]   アステカの邪神テスカポリトカの力の具現化大きさ自在の鏡状の多次元結晶体を作り出すことができる。
 外見は長八角形の黒曜石の鏡。それ自体で浮遊し、発動者の意のままに動かせる。
 戦闘ではあらゆる攻撃を反射する盾になり、限りなく薄く生成することで、あらゆるものを切り裂く刃にもなる。
 また、中に自分や他人、物を封じることもできる。鏡内は次元が隔絶された別世界。
 中では現実の時間の流れからも隔絶されるが生物が生存できる環境が整っている。(結界と同様)
(イメージ;「超人ロック」ラフノールの鏡、「新世紀エヴァンゲリヲン」Airでアスカが使っていたATフィールド)

 これまで彼がそうやって集めてきたコレクションはライブラリィと彼が呼んでいるカード状の鏡の束に纏められており
 前述の能力【Load of Lord】を併用することで、その中に封じた物、人、幻獣、魔法等を自らの思うがままに操ることもできる。

能力2:運命に抗うもの[ 感情]
 [内容]  運命や宿命、因縁や業といった考え方に強い嫌悪を持ち、そういったものを台無しにする事に至高の喜びを感じる

能力1:BB(BarbeBleue)コーポレーション社長[装備]
 [内容]  全世界に数億のプレイヤーを抱えるゲーム運営、販売から兵器の製造販売まで広く手がける多国籍巨大企業BBコーポレーションの代表であり、ゲーム デザイナーでもある
詳細 [性格]
 女好きで享楽主義。

[外見]
 ブルーブラックの髪、髭、黒い瞳をしたナイスミドル
 お洒落なスーツ姿を好む
 外見イメージ:「はじめの一歩」伊達英二、「アイアンマン」トニー・スターク

[装備]
 円卓の騎士一般装備
 VWビートル、イセッタ
 装備や乗り物、盗品を「煙る鏡」に封印し、カードサイズに縮小して持ち歩くためのカードホルダー
運命
EV1   歴史上の人物「ジル・ド・レ」が処刑後、生前に執り行なわれた邪神テスカポリトカとの契約により不死の魔人として黄泉帰った姿。
 現代まで言い伝えられている様々な奇行はすべてこのための儀式だった。
 永遠の命を得たジルは、享楽的な生活を送りながらいつか生まれ変わってくるはずの彼女を待ち続ける。
 生前心から愛した、オルレアンの聖女を。
 
「困るんだよね。彼女が生まれ変わってくる前に世界を滅ぼされちゃ」
13/10/19
プレイヤー bluenight




聖騎士][活動中][活動中止中][死亡退団][リストに戻る


活動中止中

八百重 九園(やおえ きゅうえん)

基本 [位階] 世界 
[生年] 652年
[性別] 男
[表の顔] 図書館司書
[裏の顔] 隠者
能力4:境界の聖域 [結界]
 [内容] , ありとあらゆる境界に結界を創る事ができ、自分が創った結界であれば結界同士での移動が可能。(言葉などの非物質に対しても有効)
 また、広範囲に展開し外部からの侵入を防ぐ聖域と化したり、任意のモノを押しつぶす・弾き飛ばす事もできる。(食べ物などに結界を張ることで保温・保冷・保存する事も一応できる)
能力3:絶対審判 [禁呪]
 [内容]  様々な現象や行動等の一切を禁止し封じる事ができる。
 封じる内容を発音しなければ効果は得られない、解除は対象を思い浮かべながら念じることで解除する。
 ただし同時に二つ以上封じることはできず、生命の停止といった命を奪うことはできない。(AとBに一つずつ、Aに二つという感じに分けることもでき、意識の停止なども出来るが対象の精神力によっては効果が薄い
能力2:式神召喚 [召喚]
 [内容]  自分が持っている式神・使い魔を召喚する。
 召喚するには事前に捕獲又は作製しておかなければならず、破壊・死亡した場合も新たに捕獲・作製しなければならない。(常に5体の式神・使い魔をストックしている)
 式神・使い魔にも意思はあり、命令通りに行動はするが自分の意見や判断で命令外の行動をとる事もある。(もちろん個性もある)
能力1:瞬間解析[知識]
 [内容]  自分の現状を一瞬で解析し理解する。
 あくまで自分の視点による解析・理解の為間違っている場合も多々ある。
詳細 [性格]
 基本的に何事に対しても平等、善と悪、生と死にも平等というなかなかの奇人。
 そして大食い

 しかし表情は常に柔和で図書館に来る子供にも好かれ本人も子供たちに対しては優しく接するが仕事をしながら寝ている事もある。

 知っている事を話さなかったり、何を考えているのか分からない裏が全く読めない性格(胡散臭い
 自分の住んでいる場所や図書館、遊びに来てくれる子供や地域の人々の事を大切に思っている。

 滅多に本気で行動する事は無く、基本的に相手に合わせて動くがこの場所や周りの人々に正当な理由も無く危害を加えれば激情を露にし容赦は一切しない。(しかし理由があればそうでもない)
[外見]
 見た目は20代
 身長179cm
 体重64kg
 瞳は若干白く濁っている(視力は良い)
 髪の毛はそこそこ長髪だが全部後ろに流している(時々ゴムなどで縛っていることもある)
 なんとなく近寄りがたい雰囲気を醸し出す

[装備]
 円卓の騎士一般装備
 
運命
EV1  本来は人間であったが不死への憧れから様々な修行をし力を得て自ら闇の者へと昇華した。(不老であり寿命は無いが結局不死にはなれなかった)
 村とは疎遠にはなったが、何かあったときには駆けつけて助けるという守り神のような事をしていたが、魔獣大戦にて力が及ばず村は全滅し瀕死の傷を受けるも自分だけが生き残る
 それから魔獣を酷く嫌悪し、村の復讐を誓うが魔獣は全て封印されてしまう。
 その後復讐できないと知るとあの村のような事が二度と起きないように
 魔獣に負けないように修行をしながら今の場所を時代の流れと共に見守りながら生きてきた。
 封印が破られてからは二度とあの惨劇を繰り替えなさい為にと円卓の騎士に参加。
 しかし騎士団に顔を出すのは主に式神であまり騎士団とは関わろうとしないだが協力するときは協力する
12/03/21
プレイヤー  香道

速水 香苗(はやみ かなえ)

基本 [位階] 世界
[生年] 1995
[性別] 女
[表の顔] 高校生
[裏の顔] 覚醒者
能力4:空間移動 [結界]
 [内容]  足元に瞬間的に障壁を生成し、足場とすることで何もない空間での方向転換、空中の移動を可能とする。
能力3:宣誓 [感情]
 [内容]  今したいことを強く願い、口に出すことで瞬間的に暗示をかけ、基本身体能力の底上げを行う。
 心の持ちように拠るところが大きいので、たまに感情に任せて妙な技名を口走ることがある。
能力2:異常身体能力 [肉体能力]
 [内容]  一般人を凌駕する身体能力を持つ。
 現状においてはその性能を100%発揮できているわけではない
能力1:格闘術 [戦闘術]
 [内容]  徒手空拳で戦闘を行い、相手を殴ったり相手の攻撃を受け流したりする。
詳細 [性格]
 猪突猛進型で基本的にまっすぐ進むことしかできない。
 理想論・感情論・精神論が先行することが多々あり、「現実が見えてない」と言われることがあるがそれを顧みることは今のところない。 何でも安受け合いして墓穴を掘る事がよくあるが、案外何とかなることが多い。(レベル3:宣誓)
 テレビや小説に影響されやすく、魔獣と戦闘の際もそんな面が見え隠れする。
 
[外見]
 身長:154cm 体重:42kg
 黒のショートヘアにパッチリした黒の瞳を持つ。
 身体が少し小さいのが悩み。

[装備]
 円卓の騎士一般装備
  十字架のペンダント(友達同士で買ったもの)
  ナックルガード
 
運命
EV1  異能力とは一切無縁の一般的な家庭に生まれ、友人にも恵まれた生活をしている聖グレイル学園に在籍する高校1年生。
 しかし下校中に魔獣に襲われた際、本気で死を覚悟した瞬間に能力に覚醒する。
 未だ能力を正しく理解しているわけでなく、非日常の空気にも慣れていないが、一般の人を守るという想いで魔獣と戦っている。
プレイヤー  飛月

セカイからやってきた結界師

レイン・ユグドラシル・ファーニル

ランク 性別
称号 なし 生年 おそらく1989年
位階 表の顔 なんでも屋
EV 1 裏の顔 異能力者
能力 名称 能力分類
1 ・セカイの楔 肉体能力
[補足]
 セカイ(異世界)との繋がりにより朽ちる事無き体。
 が、”こちらの世界 ”の力ではないので不完全なので
 精々、異常な回復力を持っている程度
2 白き魔物 異形化
[補足]
 人間の能力を大きく逸脱した規格外能力
 異常なまでに突出した知覚能力
 世界を理解し識る力

 観測者と呼ばれるセカイのカケラの一人。
 純白の姿色と赤紫の瞳、3対の漆黒の羽根を持つ
 その翼は過去に在ったセカイの情報を宿す。
3 結界儀仗 戦闘術
[補足]
 結界を併用した我流戦闘術

4 セカイノカケラ 結界
[補足]
 ただ単純に強力な結界
 隔離し排除し結ぶだけの力
 それ以上でもそれ以下でもない
性格  柔らかい雰囲気を纏い常に微笑んでいるような大人びた印象がある
 しかし時折、酷く怯えたり冷酷になることも
外見  柔らかな赤紫と紅紫のオッドアイ
 腰を超える白銀の髪、透けるように白い肌
 普段から、鼻かけ眼鏡をしている。

装備  鼻掛け眼鏡、円卓の騎士一般装備
運命
 そのセカイは、結界が薄れるたびに外敵に狙われていた。
 彼女はセカイの『守護者』として生まれ、守るために戦った。
 ある時は1人で、ある時はもう1人のカケラ『白き魔物』と共に。

 そんな彼女も、ある時転機を迎えるのだった。

 かつて無い規模の外敵の侵入が起こり、結界は綻び崩壊寸前まで陥る。
 その戦いは、1年続きセカイの3割の消滅と共に終結。
 その後、更に1年掛けて結界を修復、改良、複重して、セカイを安定させるも極端な魔力の消費で、カケラとして消滅寸前まで陥るが『白き魔物』と1つになることで、一時的弱体化するに止まった。

 そして時を同じくして、別世界のとある退魔業を営む魔術師が、召喚術を行使するのだった・・・・・・。

 そして4年後、召喚された世界で彼女達は、名前を貰い召喚主の自宅である月詠家の屋敷に居候している。 
 力は回復したが、自らのセカイに戻るすべも無く無為に日々を過ごしていたある時、召喚主の娘さんに魔獣の話を聞くのだった。
 そして彼女達は、自分達の世界と同じことにならないように、そして娘さんがちょっぴり心配なので騎士になる事を決意するのだった。

*セカイ=異世界
*世界=この世界

・外敵
 異世界からの脅威、侵略者など

・セカイ
 とある魔術師の暴走した結界に飲み込まれ一度は崩壊した世界
 世界は結界によって再構築され幾度かの崩壊構築を繰り返した後落ち着く
 崩壊構築の過程で通常の法則とはかけ離れた法則が幾つか生まれた
 最も強い法則は「想いは力」というものである。
 外敵は、この法則の真理を欲しているのかもしれない。
EV2
変更点
プレイヤー 東雲
更新日 05/09/08

恋人のため命を捨て魔獣と戦いし少女

五十嵐 深雪

ランク 年齢 20才(肉体年齢16才)2001
称号 なし 性別
位階 世界 表の顔 店員
EV 1 裏の顔 術者
能力 名称 能力分類
1 誓い 感情
[補足]
 いつか必ず恋人の魂を取り戻す
2 禁呪  禁呪 
[補足]
3 秘晶石のペンダント 装備
[補足]
 五十嵐の家に代々伝えられ、やがて忘れ去られた石。
 ダイヤモンドに似た透明の美しい石で、これ自体に特別な力はないが、五十嵐の術者の霊力を大幅に増幅させる機能を有している。
 ただし、その機能はある程度の霊力・霊的資質がないと働かない。
 事件の時、まだ生気のあった<恋人>の身体を結界によって別空間へ封じ込めて以来、この秘晶石が彼女と<恋人>をリンクさせるキーとなった。 この宝石を媒介として、結界内の<恋人>から以下のような能力と技術の記憶を受け継ぎ、己の技能として使用できる。

敏捷:スピードに関する運動能力の向上。
鋭敏感覚:数百メートル先の微少な気配まで察知できる。
空間移動:距離にして2,30メートルほど。
次元刀:
 手に霊気を集中し、無形の剣を生み出す。
 その刃のパワーと繰り出すスピードは、文字通り空間そのものをも斬り裂くほど。
 また、結界の壁を越える事も可能なので、自らに小規模の結界を纏いながらの攻撃や、敵を結界に封じ込めたままの斬撃も行う事ができる。
4 結界 結界
[補足]
 手の平サイズから高層ビルが丸ごと入る規模のものまで、あらゆる形状や大きさの結界を創造できる。
 自分の周囲半径1メートル程度の結界ならば、それを張ったままの移動も可能。
 究極のものになると、空間はおろか時間の流れからさえも 隔絶しうるほど強力であるが、その代償は大きい。
性格  控えめでおとなしい
 純真で一途な少女だが、それが目的(恋人)のためならば手段を選ばぬ冷酷さをも備えさせている。
外見  ちょっときつめの眼、奥に澄んだ水のような光輝を湛える瞳、形の良い鼻梁、薄い唇……<可憐>という言葉が見事に合う顔立ち。
 髪型は、元々艶やかな漆黒のロングだったが、事件後、自らの誓いのために切り落とした。現在は、ショートカット。
 身体は、適度に均整が取れており、痩せすぎという事はない。
 だが、その肌は青白く、生気と違ういびつな<気>が漂う。
装備 円卓の騎士一般装備
生活必需品一式の入ったリュック
運命  かつて、五十嵐家は<結界>の技を得意とする術者の家系だった。
 しかし、やがて傑出した術者が現れなくなると、<裏>の世界から足を洗う。
 だが、現代になって類い希なる<資質>を持った1人の少女が、この世に生を受ける。
 それが、深雪だった。
 すでに、一般の家庭となっていた五十嵐家では術や<裏>の世界を教える者がなく、それ故に彼女も、平凡な人生の幸せを噛みしめていた。10才になる頃までは……
 10才の夏のある日、深雪は、ふとしたきっかけから家の奥に閉まってあった箱から“秘晶石”を見つけだす。そして、霊力が目覚めた。
 以来、深雪は、“秘晶石”とともに閉まっていた術などに関する蔵書に強く興味を惹かれ、独学で解読し、悪戦苦闘しながらも着実に知識を身につけていく。
 さらに、知識の習得だけに留まらず、実際に術を実践するなどして、ついには、<結界>を自由自在に創造できるまでに成長する。
 しかし、その結果、邪霊や妖魔が彼女の霊力に惹かれるようにしてその周囲に出没するようになり、異様な現象が続発。これらの害を成す存在を撃退する事はできたもの、家族や友人などから偏見と奇異の目で見られ、次第に孤立していく。
 生来、内気で繊細だった深雪はこの状況に耐えられず、13才のある夜、ついに家を飛び出し、一目のつかぬ場所に<結界>を創り閉じこもってしまう。1人で死のう――と考えて。
 その時、1人の異能者の青年が、己の身を呈して<結界>を破り、深雪を救い出す。そして、彼女を自分の家に引き取る。深雪が問う「どうして私を助けたの?」青年が答える「街角を彷徨っていた君に惹かれた。それじゃ理由にならないかい?」こうして、青年の存在によって再び幸福を取り戻した深雪。
 けれど、その幸せな日々も、突然終わりを迎える。
 今から2年前、深雪16才の時、二人は魔獣と遭遇してしまう。そして、青年は深雪をかばい、魔獣によって魂を奪われてしまう。
 魂を喪い、後は朽ち果てていくばかりの青年の身体。だが、深雪は、青年の身体に術を施す。
 青年の生体時計を封印し彼の魂を戻す<器>を維持するための、自分が創造できる究極の<結界>。
 その代償は、深雪自身の生命――
 術は成功した。しかし、彼女は死ななかった――いや、正確には「この世から消滅しなかった」。己の生命力と引き換えに行った術を、青年だけでなく自分にも施したのだ。魔獣から愛する者の魂を取り戻すために……
 だから、彼女の肉体は16才当時のまま。
 そして、彼女は、二度と動く彼を見る事、彼の言葉を聞く事、生きた彼に触れる事はない。何故ならば、彼の魂が戻るという事は、結界が解けるという事。それは、彼女の結界も解け、生命を失くしたその身体が滅びるという事……それでも、彼女は、魔獣を捜す。
「貴方は、私に幸せをくれた。私だって、貴方に幸せをあげたい。幸せになって欲しい」
「貴方の魂、どんな事があっても取り戻します……」
EV2  BARマーリンで知り合った<女帝>の騎士山崎 響の紹介で、<戦車>の騎士シェリー・リフィルが経営するファンシーグッズ&アンティークの店「オクターブ」へ勤め始めた。
 そして、BARや「オクターブ」での様々な出会いによって、人見知りする傾向がなくなり、他人と普通に接する事ができるようになっていった。
 彼女は、久々に安らぎを得る。つかの間のささやかな安息を……
変更点  表の顔:フリーター→店員
 性格:相変わらず控えめでおとなしいが、内気で人見知りする傾向はなくなった
プレイヤー 朧豆腐
更新日 1/24

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死亡退団

織部 紡生(おりべ つむぎ)

□基本データ
[位階] 世界
[生年] 1988年
[性別] 女
[表の顔] AtRandom-Walkers Inc.社員
[裏の顔] 能力者
□能力4:事象制御領域「因果の司・壊」 [結界]
   紡生を常に守っている強力な結界。彼女に対する事象の因果律を変容させ、干渉する。
 例えば「指で赤熱した鉄に触れた」という原因によって生じる結果は、普通「指に火傷を負う」となる。
 しかし、因果の司は原因と結果の繋がりを変えて「手全体が温まる」や「赤熱した鉄が砕け散る」などの「通常では起きない結果」を生じさせることができる。
 事象全体の総エネルギー量に干渉できない点を除けばほぼ完璧な防護結界であり、行動の補助にも応用可能。
 最大の欠点は、あくまで「紡生の意思に関わりなく、彼女を防護・補助するために作用する」ことだろう。
 現在機能不全を起こしており、戦闘行為に耐えられないことはないが、事象制御能力は不安定になっている。(特に平常時)
□能力3:事象制御領域「因果の司・壊」 [結界]
 機能強化された因果の司。あまりに強力な力ゆえ、能力4と3を占める。
 現在機能不全を起こしており、戦闘行為に耐えられないことはないが、事象制御能力は不安定になっている。(特に平常時)
□能力2:繊維使い [現象使い]
   繊維(糸、布、紙など)を操る。また、それらを介した知覚能力も有する。
□能力1:調律領域 [結界]
   内包したものを「本来あるべき最適の状態」に調律する領域を形成する。
 普段は、紡生自身を包んでいる。
□詳細データ
[性格]
 真面目で気丈。はきはきテキパキと物事をこなすタイプ。
 一人称:わたし。稀にぼく。
 基本はボーイッシュな口調で、TPOに合わせた会話もできる。
 自分の能力や生い立ちについては深い悩みを抱えているが、ほとんど表に出さない。
 しかし、因果の司の機能不全のため性格的にも不安定になることが多くなっている。


[外見]
 透き通った白い肌に肩までの長さの黒髪、淡い茶色の瞳。そして調和の取れたプロポーションと整った顔立ちの持ち主。彼女を見た者は、まるで生きた人形のような印象を受けるだろう。
 生後間もなく発現した異能力が自分をこのように育てたことを、紡生は薄々ながら自覚している。
 そして強力な異能力ゆえに、化粧や髪の染色・脱色はまず不可能。可能としても定着しにくいので、行うことはほとんどない。
 服装は服に自分で手を加えて着こなすという線に落ち着いているが、能力を使用して手を加えるため、元の服の痕跡はほとんど残らない。
 何種類かの伊達眼鏡を持ち歩き、気分に合わせて着け換えている。


[装備]
 円卓の騎士一般装備
 日常生活用品の類、携帯用の裁縫道具
□運命
■EV1  物心ついた頃には「因果の司」による強力な防護に護られていた紡生は、周囲からの奇異と畏怖の視線に晒されて育ってきた。それにも関わらず筋の通ったまっすぐな性格に育ち、己の力を御することを学んだのは、彼女の両親の努力と愛情ゆえと言えるだろう。
 しかし、紡生が15歳の時、その両親は事故で他界した。
 彼女に残されたのは、歳の離れた幼い弟と、わずかばかりの財産。
 財産はあっという間に底をつき、彼女は働いて弟の世話を見ていくために、自分の夢を一度は諦める。
 しかし、心の底では、諦めることはできなかった。
 そんな時、彼女は「彼」に会ったのだ。そう、円卓の騎士団総帥、マーリンに、である。
 マーリンは紡生の力が騎士として相応しくなった時に魔獣との戦いに加わることを条件として、彼女を支援することを約束し、実行した。
 そして今、唯一の肉親と、己の夢と、恩義のために、紡生は円卓の騎士となったのだ。
 
 2004年4月1日の時点で都内の某高校の1年生(中学卒業後1年間仕事に就いていたので、年齢と学年が一致しない)
 アルバイトとして、都内に小さな事務所を持つ服飾デザイナーの元で働いている。このデザイナーは紡生の異能力を知っており、同時によき理解者でもある。
 
[ 04/08/26 ]
■EV2  2年以上の騎士としての生活。そこでの幾度かの退魔と魔獣との戦いで、紡生は因果の司だけでは身を守りきることができない状況を経験した。特に、魔獣分割鬼との戦いで重傷を負ったことは因果の司自体にも影響し、因果の司は自己制御機能によって自らを改変。より強力な結界となって紡生を守るようになった。
 その副作用として、紡生が本能的に使用していた(実際には、因果の司が紡生の魂の中から現出させていた)繊維を創生し操る力は封印され、弱体化した。
能力変更
 能力3 繊維使い → 因果の司
  因果の司の強化と、それに伴う繊維使いの能力の弱体化
 能力2 霊糸創生 → 繊維使い
  因果の司の強化により霊糸創生の力が封じられ、繊維使いが弱体化した。
  
 2007年度に、関東地方にあるS大学の教養学部に進学。
表の顔変更
 学生 → 大学生
 
[ 07/04/01 ]
■EV3  大学生となってから2年弱、友人に紹介されてサークル活動に参加したり男性と付き合い始めたり、普通の女子大生らしい生活をしていた紡生。だが、そうして広がった友人関係が元となって大きなトラブルに巻き込まれることになる。
 この1月に友人たちと一緒に行った旅行の中で、紡生は、高校時代から付き合いがあった女性―彼氏を紹介したりしたのも彼女だ―に激しく憎まれることとなる。そして、友人の行動によって紡生の異能力が公衆の面前で暴露されてしまったのだ。
 話はネットも介して恐ろしい速さで広まり、瞬く間に紡生の生活圏のほとんどに行き渡ってしまう。
 そして紡生は、かつて自分の異能力を周りに知られた時の経験から、東京を離れることを決意する。
 仕事先の社長であり紡生の異能の理解者でもある野木翔子に相談したところ、彼女の知人が力になってくれるだろうと紹介状を渡され、紡生は、最低限の荷物だけを持ってその人物の居場所へと向かった。
 泣きじゃくる弟と共に。

表の顔変更
 大学生 → 無職

[ 09/02/03 ]
■EV4  能力が暴露された事件以後、N県山中での山小屋暮らしを続けてきた紡生だが、2009年12月にBARマーリンで<女帝>の騎士スバルと出会い、彼女が所属するAtRandom-Walkers株式会社(ARW Inc.)にスカウトされる。
 デザイナーを目指す紡生にとってこの上ない申し出であり、同居人や弟らと相談を重ねた末、この申し出を受けることを決意した。
 そして、再び東京暮らしが始まることとなる。
 しかし、それに先んじで受けた魔獣討伐の戦いにおいて因果の司を破壊され、因果の司は(紡生は自覚していないが)機能不全に陥ってしまう。そのため、能力面・人格面共にひどく不安定な面が現れるようになってしまった。
 なお、以前の事件を考慮してイメージチェンジを図り、髪を切って伊達眼鏡を着用するようになった。

表の顔変更
 無職 → AtRandom-Walkers Inc.社員
 
能力変更
 能力4及び能力3 因果の司 → 因果の司・壊
 2010年1月23日の魔獣討伐戦において麗刃姫に破壊されたため、機能不全を生じた。
 補足説明文末に下記文章を追加。
『現在機能不全を起こしており、戦闘行為に耐えられないことはないが、事象制御能力は不安定になっている。(特に平常時)』
 
性格変更
 下記文章を文末に追加
『しかし、因果の司の機能不全のため性格的にも不安定になることが多くなっている。』
 
外見変更
 髪の長さを変更。アクセサリと服装についての記述を変更。
 変更前テキスト
『透き通った白い肌に長いみごとな黒髪、淡い茶色の瞳。そして調和の取れたプロポーションと整った顔立ちの持ち主。彼女を見た者は、まるで生きた人形のような印象を受けるだろう。
 生後間もなく発現した異能力が自分をこのように育てたことを、紡生は薄々ながら自覚している。
 そして強力な異能力ゆえに、化粧や髪の染色・脱色はまず不可能。可能としても定着しにくいので、行うことはほとんどない。その分アクセサリーや服装には凝りたいところだが、経済的に難しく、結局簡素な服に自分で手を加えて着こなすという線に落ち着いている。』

[ 10/02/01 ]
死亡  DB-281 奪魂鬼との戦いにより死亡
プレイヤー くおんらいと

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