

の日記
月×日
宇佐見さん、忙しいのかしら。
今日もまた誘いに乗らなかったの。
月×日
あまり最近、宇佐見さん見ないの。
風邪なのかしら?
月×日
なんで
宇佐見さんが、事故?
意識不明の重体?
嘘でしょ
先生も彼女のこと、何も言ってくれないし。
ああ…、お願い神様……。
どうか どうか 彼女に救いを。
月×日
奇跡だわ 彼女の意識が目覚めたの!
あぁ、神様。
どうか彼女を救ってください、心から感謝いたします。
月×日
でも変なの。
宇佐見さんが、大変元気になられたのは喜ばしいことだけど。
重体だったはずの宇佐見さんが、短期間で完全に復活するなんて。
とてもじゃないけど、あまり信じられない治癒能力だわ。
これじゃあまるで……。
月×日
うん、やっぱり変。
彼女は何処か、人が変わったようだわ。
どこからどうみても宇佐見さんのはずなのに。
何故か、まるで別人ように感じるわ。
宇佐見さんのそっくりさんみたいな?
月×日
しばらく見てたけど、いつもの彼女に戻ったみたいね。
流石に、考えすぎなのかしら?
宇佐見さんもあんなことがあったし、きっと色々整理がつかなかっただけかも。
でも気になるわね。
どうしても、あの時の違和感が拭えない。
明日、確かめてみようかしら。






















「………………………。」
教会の屋根の上。
依頼を受け、連絡所へと赴く前に、ちょっとした用事があった。
「……なんですかこれ。」
私、野口は。
今日迫ってきていた子の日記を見て、そのあまりの内容に愕然とする………訳でもなく。
それでもノーマルな人が見たら、軽く正気度チェックが入るくらいに"宇佐見 蓮奇"のことに関する内容が、ぎっしりと記されていた。
内心呆れていた私は、そうつまらなそうに言葉を吐き捨てる。
「記憶処理はきっちりと行いましたし、今後彼女が、私の正体に気付くことはないでしょう。」
手にした日記が、なんの前触れもなく炎を発した。
謂わば、自然発火現象だ。
やがて、塵となり灰となったそれは、風と共に街の風景へと溶けて消えた。

※×?!(いくぞー!)」
脳裏に響く叫び声とともに、魔獣の全身が黒い獣毛に覆われる。
そして、斧を縦横無尽に振り回し、触れたものを爆破しながら襲いかかる
その間も魔獣の叫びが脳を揺さぶっていく。
/